神宿・塩見きら、透明感あふれる歌声が魅力も「私自身は自分の声が嫌いなんです(笑)」<Interview後編>

2020/11/28 08:00 配信

音楽 アイドル インタビュー

塩見きら撮影:永田正雄


――神宿のメンバーは“自己プロデュース力”に長けているなと思っているんですけど、きらさんが特に意識している点は?

あまり飾らないこと。ステージ上でも仮面を被ったようなアイドルにはなりたくないなって。そういう人間っぽさを出すようにしているのは自己プロデュースのうちの一つかなと思っています。

――自身を演出するという意味ではファッションやメークも大事?

スタッフさんから今日(※取材時)の服は秋っぽいねって言われたんですけど季節感は大事にしたい。秋も終わって冬になるということで、ロングブーツを買いました。今はそれを履くのを楽しみにしています。

ファッションもメークもその時のトレンドがあるし、自分のなりたい姿にいくらでも変われるのが女の子だと思うからそういう部分を楽しみたいですね。私が楽しんでいるとファンの女の子たちもまねをしてみたいと思ってくれたりするので一緒にかわいくなりたいです。

――2020年も終わろうとしていますが、年末年始のイベントの一つといえばクリスマス。どんな思い出がありますか?

私は1年の中でクリスマスが一番好きなんですよ。10月の段階でクリスマスのプレイリストを作ってずっと聴いています(笑)。

――何か好きな理由はあるんですか?

よく分からないんですけど(笑)、毎年家族と一緒に過ごしていて、それがすごく楽しい思い出になっているのかもしれません。お小遣いをもらえるようになってから妹とプレゼント交換をしているんです。

――それは今でも?

そうです。プレゼントの額は年々上がってきているんですけど「○○円まで」って決めて、それぞれ何を買ったのかを内緒にしてクリスマスの当日に交換するんです。
お父さんとお母さんがクリスマスケーキを買ってきてくれるので、今年はどんなケーキなんだろう、妹から何をもらえるんだろうっていうワクワク感がたまらなく好きです。

――ちなみに、お正月は毎年どんなふうに過ごしていますか?

年末は実家に帰っていますね。大学1年から上京しているので、ゴールデンウイークや夏休み、冬休みなどちょっとでも休みがあるとすぐ帰っていました。

大みそかは紅白歌合戦を見ながらご飯を食べて、夜中にやっているお笑い番組とかを見て寝る。そして、翌朝はおせちやお雑煮を食べて、家族みんなで初詣という感じです。

――また、食べ物ネタで大変恐縮ですが、好きなおせちは?

今回はおせちですか?(笑) 何が好きなんだろう…。一番好きなのは栗きんとんですね。

――ありがとうございます(笑)。では、2021年に向けての意気込みを!

2020年は会えない寂しさというものを実感した1年でした。この状況が少しでも早くよくなってほしいと思いつつ、まだまだ時間が掛かるのかなとも思っています。こんな情勢ですけど、神宿は夏、ホール、Autumnと3つのツアーを終えたんですよ。

結果論ではありますけど全国を回ってよかったなって思うからこそ、何か一歩を踏み出しづらい人には会いに来てほしいし、私たちも会いに行きたい。

海外に行けるような情勢になったら、私たちのことをよく知らなくても曲を聴いて興味を持ってくれた世界中の人たちに会いに行きたいですね。もちろん、日本の最北端から最南端まで、今年以上に全国各地を回りたいと思っています。

塩見きら撮影:永田正雄


――最後に、ザテレビジョンらしい(?)無茶ぶりを。ソロ曲「Twenty」にちなんで“20文字”で自己アピールしてください!

「私の幸せは ファンの幸せと 神宿の幸せです」
私のアピールポイントというか、私を表現する言葉ですね。

生誕祭の日にMCで何を話すのか。実は何も用意していなかったんですよ。だからその時に思ったことを言葉にしようと。その言葉がこれだったんです。他のメンバーは生誕祭を行えていない中で私にとって思い出の場所である豊洲PITでこんなにすてきな日を迎えられるのは決して当たり前のことではないと。

だからこそ、すごく幸せなことなんだと強く感じたし、どうやったらファンの方が幸せになってくれるのか。何をしたら喜んでもらえるのか。こんな大変な中でもお金を払って会場に足を運んでくれるのであれば、絶対に来てよかったなと思ってほしいなって。私が祝ってもらう立場ではあるんだけど、会場にいる全ての人たちを幸せにしたいと思ったんです。

私の幸せはファンが喜んでくれることだったり、メンバーが幸せだって思うことなんだなと。私の生きる喜びはみんなが幸せになることだと心から思った。だから、この言葉が私の全てです。


◆取材・文=月山武桜