――衣装にもこだわりはありますか?
この形になってから、ネタのスタイルはちょこちょこ変わってますけど、衣装はほぼ変わってないです。これはRUN-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)というアメリカのヒップホッパーのコスプレなんですよね。帽子、アディダスのスーパースターの靴もです。RUN-D.M.C.の正装というか。
――ちょっと古い…(笑)。
そうなんですよ。自分が影響を受けたものなんで。だから若い人に「日曜日のおじさん、お父さんじゃないか」とか言われるんですけど、RUN-D.M.C.なんです。これははっきりさせておきたい。日曜日のお父さんじゃないよと。
――トラック、音はいかがですか?
初めは僕が好きなアーティストのインストゥルメンタルを使ってやっていたんです。ターンテーブルを実際に使い、インストゥルメンタルのレコードを回してたんですよ。でもあまりにも音飛びがひどくて、すごい難しかったんで、押すと音が出る機械にしてみたりして。
それから、著作権の問題とかも出てきて。著作権に引っ掛かるとテレビとか出にくかったり、ネットにも出せなかったりするんで、それでオリジナルの曲を使うようにしてますね。友達に頼んだり、自分でもちょっと作り始めたり。
――ネタ帳はどういう形で作成されていますか?
普通のよくあるA4のノートですね。思いついたことをバーッと書いてます。最近は携帯にメモっておくんですけど、やっぱりノートに書き写しますね。スマホだけで終わらせる人もいるんでしょうけど、僕は文字化します。20冊くらいになりましたかね。ネタとは言わないけど何かに使えそうだなということを書いているノートも別にあって、それもけっこうありますね。
基本的には次のライブのために書くんです。最初は月に一回というペースだったから。そのためにバーッて一回書き起こして、ライブの時にそれを見て選んでいく。それがどんどんたまっていった感じです。読み返してみて、ライブで使ってないから次で使ってみようという場合もあります。
――水道橋のマクドナルドのネタとか、すごく小さなことにこだわるところがおありなのかな?と思うんですが。
そうですね、狭いところから拾ったネタも少し入れたいんですよね。見る方聞く方には全然分からないかもしれないけど、意味分かんなくても面白いことってあるじゃないですか。ひどく滑ってしまう恐れもあるんですけど、わざと狭いところを入れる。「何こいつ、そこ気になってんのかい!」みたいな。もちろんそればっかりってわけじゃないですけど。
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