「ルパンの娘」特別編、深田恭子がセーラー服姿で高校時代を熱演!市村正親演じる“円城寺の父”が登場

2020/12/03 13:00 配信

ドラマ

市村正親コメント

「ルパンの娘~愛の物語~」より(C)フジテレビ


――オファーを聞いた際のお気持ちは?

泥棒の話なのですが、ある種のメルヘンもあるドラマですね。衣装も今までの連続ドラマとは違った趣で、全体に一つのスタイルがありますよね。オファーを頂いた時は、そんな作品の中に僕が出演できる役があるのかな?と思いました。そうしたら、円城寺輝の父親役でしたので、「あー、大貫(勇輔)くんのお父さんならあり得るな!」と。僕と同じミュージカル畑ですし、他の回にもミュージカル畑の役者が出ていますからね。僕が輝の父親役で出演するのも当然かな(笑)。

――輝の父親役は市村さんしかいらっしゃらないと思いました。

そう言っていただけるのは光栄です。円城寺家は泥棒といっても、ミュージカル系の泥棒ですから。輝は突然歌い出すし、画面には歌詞のテロップが入ったりするのが面白いですね。本当のミュージカルは、“ここぞ!”という大事な時に歌うのが良いところなんですけど、輝はすぐ歌うから(笑)。それもミュージカルのパロディーとして成立するから良いですね。

――台本を読まれた感想は?

僕が演じる豪が、輝を励ましに行きます。そこでは、厳格な父親としての面と、ひょうきんな一面も出せれば良いなと思いました。また、豪はLの一族の秘密を知っているという側面では、ストーリーのキーパーソンにもなるのかな?と、思いました。プロデューサーからは、豪は厳格で威厳のあるハードな役で、劇画的なキャラクターではなく、リアルな厳しさでお願いしますと言われました。「それなら、普段の僕と一緒ですね?」と、お答えしたんですけど(笑)。

――収録に入られて、いかがですか?

先日のロケで、結婚式場のチャペルの中で歌ったり踊ったり、せりふもあるシーンを撮影しました。その時は、テレビドラマの撮影というより、シェイクスピアの舞台を演じているような雰囲気を感じました。豪の衣装もドラマっぽくないので、本当に舞台に立っているような感覚です。収録現場は役者もスタッフも、しっかりとした世界観ができていましたので、僕は監督の指示通りに動いていました。僕自身、その空気感にすーっと入ることができました。撮影しているカメラマンさんも良い方です。立ち位置などを細かく見て下さいますし、良い演技ができた時は良い反応をして下さるので芝居もしやすいです。今回は西岡(和宏)監督なんですけど、チーフは武内(英樹)監督です。僕は「テルマエ・ロマエ」シリーズに出演しているので、武内監督がつくる世界観は分かっていました。

――大貫さん、深田恭子さん、渡部篤郎さんとご一緒されたご感想は?

大貫くんはよく食事に一緒に行ったりもしているので、本当の息子のような感覚です。彼も僕を慕ってくれていると思うので、芝居もしっかりと作れています。深田さんとは以前、劇中劇みたいな設定で共演したのですが、今回はまだ共演シーンがないのでごあいさつぐらいで、まだ話をできていないので役としてお会いできるのが楽しみです(※インタビュー時点)。渡部さんとは声の出演で共演したゲームのイベントでご一緒したことがあります。今回もゴルフのスイングを教えてもらったりしているんですけど。共演シーンはまだなのですが、渡部さんは僕の衣装を見て「そういうのなんですか?」と驚かれていました(笑)。

――ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さまへのメッセージを。

Lの一族の過去も謎ですが、僕は円城寺家としての出演です。その円城寺家に何があったか?そしてLの一族とどんな因縁があるのでしょうか?このドラマの中でLの一族が太陽だとすると、円城寺家は月だと思うんです。僕は役者として、皆さんから太陽のようだと言われるのですが、僕自身は月だと思っています。太陽は常にエネルギーを出さなくてはいけないので、月のほうがある意味楽なんですよ。太陽からのエネルギーを反射して輝く天体ですからね。月は古くからたくさんの詩や俳句に読まれています。月の方が悲しみを表現しやすく、人生にもつながるんだと思います。そんなイメージで円城寺家を見ていただきたいです。