BS12 トゥエルビでは、ワイマール共和国時代のベルリンを描いた大ヒットドイツドラマ「バビロン・ベルリン シーズン3」を、12月4日(金)より日本初放送する。
繁栄と貧困、自由と退廃が混然となった1929年のベルリンを描き、絶大な人気を集めるドイツの連続ドラマ「バビロン・ベルリン」。ドイツのテレビ史上最大級の予算をかけ制作された本作は、「黄金の20年代」と呼ばれた当時のベルリンを克明に再現し、この街で生きるさまざまな階層の人々と社会の諸相がスリリングにつづられている。
本国ドイツでは、2017年10月からシーズン1がスタートされるとたちまち大きな反響を呼び、国内の主要な賞を独占。その人気はヨーロッパ各国にも拡大し、「ヨーロッパ映画賞」では脚本・演出を共同で手掛けた3名に「フィクション連続テレビ映画への貢献賞」が贈られるほど。
その人気の秘密は、謎めいた事件、犯罪組織、第一次大戦の傷跡、ソ連スターリン体制への抵抗運動、市井の暮らし、華やかなキャバレー文化といった当時のベルリンの様子を克明に描き出しながらも、サスペンス、社会性、エロティシズムなど、ドラマとして多彩な要素が詰まっていること。細部の丹念な描写は、本作を“時代モノ”として片付けられない骨太な作品に仕立て上げた。
物語の軸となるのは、地下組織による犯罪を捜査するためケルンからやってきた刑事のゲレオン・ラート(フォルカー・ブルッフ)と、貧しい家庭を支えるため昼は警察の記録係として、夜はナイトクラブの地下で売春婦として働くシャルロッテ・リッター(リヴ・リサ・フリース)。二人が時代の波に翻弄されながらも懸命に生きていく姿が描かれていく。
そして今回、ドイツで2020年に放送されたばかりのシーズン3が早くも日本初上陸。第一次大戦によるPTSDに苦しむゲレオンと、前シーズンで念願の見習い刑事となったシャルロッテは、国民的女優の事故死をめぐる事件の捜査を重ねるうちに大きな陰謀に巻き込まれていく。
いきなりシーズン3から入るのはハードルが高く感じられるものの、前シーズンまでで物語は一度区切りがついており、今回の新シーズンからでも十分楽しめる内容に。ドイツ最大級の歴史ドラマシリーズとなる本作は、アメリカドラマに見慣れた海外ドラマファンにも新鮮に映るはずだ。この機会にぜひチェックしてみよう。
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