――今回やられたネタの演出面で、お二人から何かアイデアを提案された部分などはありましたか?
坂井:いや、僕らは結構言われるがままにやるタイプなんで。
金ちゃん:でも基本フリーで、(スタッフさんからは)何も言われなかったよね? やりたいようにやらしていただいたので。逆に稽古をそんなにやり込んでいなかったので新鮮な感じでやれましたし、みんなのアドリブも結構入ってきて。カチッとしているわけではないので、そういう部分でやっている本人たちも楽しかったです。
坂井:「キングオブコント」のチャンピオンとか、名だたるコント師たちがいるので、僕らは“新弟子”というか。僕らがどれだけぶつかっていっても全部受け止めてくれるんで。
金ちゃん:胸を借りたって感じでしたね。
――先ほどお話に挙がった「コロナハラスメント」のネタは、非常に2020年らしいテーマだったと思いますが…。
坂井:僕らもコントで大げさにやってましたけど、意外と視聴者の皆さんも経験したことがあるような修羅場が多いんじゃないかなっていう。
金ちゃん:実際これは実話だからね。
坂井:どのコントも笑って見つつも、意外と気を引き締める部分はあるんじゃないかと思います。
金ちゃん:見てもらいながら、あるあるネタみたいな感じで楽しんでもらえたら。
坂井:リモートでのビジネスマナーの話とかも、実際僕らも不慣れな中でスタッフさんとリモートでの打ち合わせをやった時、退出できていなくて変な声入っちゃったこともあって。「あ~終わった~」とか「めんどくさかった~」みたいな(笑)。
金ちゃん:人の悪口言ったりね(笑)。
坂井:それ全部録音されちゃってますからね。「リモハラ」になっちゃってる。
金ちゃん:僕らがスタッフさんに「リモハラ」をしちゃってるというね。今回は自分たちのことにかかりきりで、他にどんなネタやるの全然知らなかったんですけど、他の人たちのコントを見ていてすごく面白かったんで。僕らも楽しめましたね。
――コロナの影響でお仕事の面でも大きな影響があったかと思いますが、2020年はお二人にとってどのような年になりましたか?
坂井:正直コロナ禍でいろんな不幸があったと思うんですよ。オリンピックも無かったし。そういう世の中が混乱している中では、皆さんもストレス溜まっているので、意外とお笑い界は活発に動いていたんじゃないかなと思います。こういう動乱の中だし、収録もしづらい状況ではありますけど。
金ちゃん:変な話、僕らもコロナ禍の自粛期間が明けてからちょっと仕事が増えてきたので、そういう意味ではこういう状況ですけど、その恩恵は受けているかなと思いますね。
坂井:とは言え本当に早くコロナ禍が収束することを願って。今は笑いが必要なんで、その中で僕らなりのスタンスでやっていきたいですね。
――今年はアクリル板越しにケンカをしなければいけなかったり、テレビの演出面でも難しい部分があったかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。
金ちゃん:年が明けて2021年になったら、以前のように僕らがつかみ合ってケンカをして、それをいろんな人に止めてもらうという一連のネタをちゃんとやりたいなという思いがあって。
坂井:それか、アクリル板の中央に小さな穴をいくつか開けといてほしいですね。
金ちゃん:それじゃ刑務所の面会みたいになっちゃうから(笑)。
坂井:そうそう、そこで笑い取りたいですね。でも、この状況でお笑いの仕事ができているのがうれしいですね。今日コントやってても、正直集団コントなんてできないと思ってたんで。
金ちゃん:しかも今、こういうコントをやる番組自体が減っているじゃないですか。その中で新たに番組が立ち上がって、その中の一員としてやれたことはうれしいですね。
坂井:たまには我々もいいこと言うんですよ(笑)。
金ちゃん:今日はあまり悪口無しで(笑)。
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