2020/12/12 12:00 配信
――まずは防御と攻撃力を兼ね備えた「姫路城」を取材されましたが、印象に残ったことはありますか?
城への侵入を防ぐためにくねくね曲がる道、弓矢や鉄砲で攻撃するための穴、「この城を破るぞ!」という攻めの気持ちでしたが、僕は一体何度命を落としたのか!?
外観は美しく女性的な要素もある姫路城に、僕はまんまとだまされていました。まったくかわいくない(笑)。
――また、織田信長ゆかりの岐阜城、安土城、小牧山城の発掘現場も訪れ、石垣を使った城や城下町など、城づくりの面からも信長のすごさが見えてきますが、ハリーさんは何に一番感動されましたか?
発掘です。生きる歴史を前にして興奮し、小牧山城が信長の城革命のスタート地点と理解した時には震えました。そして地元のボランティアの皆さまの汗をかきながら発掘に命をかける姿に感動しました。
――明智光秀ゆかりの福知山城、周山城では城を通して明智光秀の人物像が伝わるレポートですが、光秀のエピソードがある場所を巡られて、どのようなことを感じましたか?
明智一族が貼られている“レッテル”は勝者が作った歴史。本当に彼は一人で謀反を行えたのか…考え始めました。
もしかして歴史によって彼は英雄になっていたかもしれない。人に優しく、理が叶っていないことを嫌い、むしろ正義感に溢れる光秀が見えてきたので、今まで逆賊も思っていた自分にとって複雑の発見でした。
――日本の城の中で、一番魅力を感じるところはどこですか?
生命力ですかね。たとえ元の姿を失っても、何百年も地元民を支える、心臓のような存在に今回のロケを通して見えてきました。なくてはならない、日本人にとって一種の生命線だと思います。
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