三浦翔平「天外者」公開を迎え『(三浦春馬さんは)きっと爽やかな笑顔で“ありがとう”って言ってるんじゃないですか』

2020/12/12 21:26 配信

映画

三浦翔平が映画「天外者」の公開記念舞台あいさつに登場した

映画「天外者(てんがらもん)」の公開を記念して、12月12日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつが行われ、三浦翔平森永悠希森川葵筒井真理子蓮佛美沙子田中光敏監督が登壇した。

天外者」は、武士の魂と商人の才を持ち、激動の幕末から明治初期にかけて日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の人生を壮大な青春群像劇として描いた作品。主人公の五代友厚を演じるのは、7月に亡くなった三浦春馬さん。

五代の盟友・坂本龍馬役の三浦翔平は「正式に(オファーを)頂く前、春馬とご飯を食べていた時に『「天外者」っていう映画をやるんだけど、坂本龍馬を翔平にやってほしい』ということを言われたんです。『春馬がそう言うんだったら、俺はやりますよ。じゃあ正式なオファーを待ってます』って答えました」と三浦春馬さんから直接打診されたことを明かし、「僕が現場にセリフ合わせにスケジュールが合わなくて行けなかった時、『読み合わせしよう』って車の中とか電話とか、時間を作って読み合わせをして、それで現場に入ったりしました。だから、僕の龍馬は春馬がいたからできたので感謝しています」と、“坂本龍馬”という役づくりにも三浦春馬さんがいろいろ関わったことを話した。

のちに初代内閣総理大臣になる若き伊藤博文を演じる森永は「『悠希が伊藤博文をやるって聞いて、すごく心強い』っていう連絡を頂いたので、『これは頑張らないと!』って思いました」と三浦春馬さんの言葉に背中を押されたと話し、五代の繊細さと優しさを引き出した遊女・はるを演じた森川も「遊女なのでおしとやかなイメージなのかなって思っていたんですけど、監督と春馬さんとリハーサルをしている時に『払い退ける時はパン!と払うような女性にしましょう』と提案してもらって、そのようなお芝居をするようにしました」と役の方向づけでアドバイスをもらったと明かした。

五代の母親・やすを演じた筒井も「『天外者』で忙しい時に私の主演映画を見に行ってくれて感想を伝えてくれました。その心遣いがうれしくて、私も春馬さん主演の大好きな作品の話をしたんです。『今もDVDで見るんですよ』って。そうしたら『あれは難病の役で、役に入り込み過ぎちゃって周りに迷惑かけちゃったかな』ってかわいらしく言っていて。その姿がひたむきで純粋だったので、私は役づくりすることなく、彼に寄り添えば私は母になれると思いました」と涙を浮かべて思い出を語った。

五代の妻・豊子を演じた蓮佛は「五代さんの奥さん役だったので、ほとんど春馬君と同じシーンでした。豊子はずっとそわそわしているんですけど、二人で墨絵を描くシーンだけはすごく穏やかなんです。『ある種のラブシーンみたいに撮りたいね』って監督ともお話をさせてもらって、個人的に友達ということもあって、“大人になったな、私たち”って気持ちになりながら(笑)、穏やかなシーンになったので、個人的にも大好きなので、そこをぜひ見ていただきたいです」と印象的なシーンを挙げた。

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