三浦翔平「天外者」公開を迎え『(三浦春馬さんは)きっと爽やかな笑顔で“ありがとう”って言ってるんじゃないですか』

2020/12/12 21:26 配信

映画

三浦翔平が映画「天外者」の公開記念舞台あいさつに登場した

三浦春馬さんと高校の同級生だった蓮佛も事前に本人から出演の打診があったという。
「ご飯を一緒に食べている時におもむろに企画書を取り出して、『今度こういうのをやるんだけど、やってくれない?』って。いつからプロデューサーになったの?って思いました(笑)。そういう成り行きでオファーを頂いて夫婦役ができたのでめちゃくちゃうれしかったです」とその時のことを振り返った。

一同の話を聞いた田中監督は「本当に配慮の男なんですよ。真っすぐで、いい作品を一緒に作りたいって彼は影で支えてくれていたんです。実は、こういう話を聞くのはこのキャンペーンになってからなんです。これぞ座長というか、頼りになる主演ですね」と、三浦春馬さんのこの作品に懸けた思いの強さを改めて実感した様子。

三浦翔平も「彼はね、共演者だったり、スタッフさんだったり、そういう人を自分以上に大切にしている人だったので、常に誰かのことを気にかけて、常に誰かのことを見て、誰かが元気なさそうにしていたら駆け寄って『どうしたの?』って声をかける男なので、座長としてもそうですけど、人として本当に素晴らしい男です」と三浦春馬さんの魅力を語った。

完成した作品を見ないまま亡くなった三浦春馬さん。三浦翔平は「たぶん、そこにいると思うんですけど、照れてるんじゃないですか(笑)。こうやって幕が開いて皆さんにお届けできていることを誰よりも感謝していると思いますし、誰よりも悔やんでるかもしれない。でも、きっと爽やかな笑顔で『ありがとう』って言ってるんじゃないですか」と、彼の気持ちを代弁した。

最後は三浦翔平が「見終わった時に、悲しい気持ちやさみしい気持ちになってしまうと思います。でも、泣いていいと思います。でもその気持ちを決してネガティブな方に引っ張らないでください。
この映画の中で三浦春馬はものすごい熱量でしっかりと生きてます! 五代友厚の生き様を、春馬の熱量と共に目に焼き付けて、二人の思いをしっかり受け取って、今日という日を、そして明日も一生懸命生きてください。きっと春馬も喜んでいると思います」と、涙をこらえながら観客にメッセージを届けて舞台あいさつを締めくくった。

フォトセッションを“主演の場所”を空けて行ったところからも、キャストと監督の三浦春馬さんへの愛とリスペクトが感じられた。

映画「天外者」はTOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開中。


◆取材・文・撮影=田中隆信

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