賀来賢人「周瑜も男前担当ですから光栄です(笑)」＜新解釈・三國志連載＞

福田さんが笑ってくれるのがバロメーター

――周瑜は熱血なキャラクターで、話し方もマシンガントーク的だったと思うのですが、演じる上でもすごい熱量が必要だったのではないですか？

相当エネルギーがいるので、やっぱり疲れます(笑)。でも、喜劇としてはフルスイングでやった方が面白くなるので、そこは手を抜けないなと。それにほかの作品もそうですが、手を抜かずにやるのが僕たち俳優としてのマナーだと思うので、そこは思いっきりやりました。

――コメディーを演じることの楽しさ、難しさはどこにあると思いますか？

福田監督とは「スマートモテリーマン講座」をはじめ、舞台でもご一緒させていただきましたが、舞台の喜劇は真剣勝負なところがあって、お客さんが笑うか、笑わないかなんです。そこに対してすごくシビアな経験をしてきたんですけど、映像の場合は現場の空気では分からないところがあるんです。
舞台だとお客さんの反応を見て微調整できるけど、映像の場合は監督を信じてやるしかないので。そういう意味では、僕は福田さんのことを信頼して、ただ思いっきりやるだけ。それに福田さんが笑ってくれるのがバロメーターになっているので、福田さんを笑わせようという意識でやっているところはあります。

――「福田監督を笑わせる」というのは、皆さんがおっしゃっていますね。

自分の演技が正解か、不正解かを決めるのは監督ですし、福田さんは本番でも面白かったらゲラゲラ笑う人なので、そこに救われているところはあります。信頼しているからこそ思いっきりやれるところもあると思います。なので、これからも福田さんとお仕事をいただけるのであれば、福田さんを信じて、いろいろチャレンジしていけたらいいなと思っています。