――放送が始まってから、周りの人たちから反響などはありましたか?
初めて僕が出てきたシーンが放送されたときに、地元の友達から「あれ?お前出てた?」って連絡が来ました(笑)。あとは、SNSの反響を見ると「こわっ!」っていうコメントが多かったのですが、その反応がとてもうれしかったです。
この番組は、子供たちが太陽のような存在で、てれび戦士も本当に素敵な子たちばかりなので、僕が演じるバックドアーズは、変な存在として、ちょっと引っ掛かりのある方がより良いのではないかと考えていました。なので、異質な存在で、怖いという声を聞いてうれしかったですね。それに怖いくらいの方が心に残るじゃないですか。何もないよりはその方がうれしいです(笑)。
――てれび戦士にとって悪役といいますか、“怪しい存在”を演じると聞いたときにはどのような印象を持たれましたか?普段のNOPPOさんはとても穏やかな方だという印象なのですが…
普段はどちらかというと、明るいイメージの作品や、明るい印象のグループとして活動させていただいているのですが(笑)、やりづらいということはありませんでした。
バックドアーズは、言葉は話さない身体表現で演じることができたので、とてもキャラクターに入りやすかったです。
もともと話すことが苦手で、口下手なので、せりふがあると不慣れな部分もあるので、身体表現だけで演じると聞いたときは「よしっ!」って、とてもほっとしました(笑)。
僕たちのグループのダンスも、動きで感情を伝えることが多いので、抵抗は全くありませんでした。
――バックドアーズのキャラクターや、特徴的な動きはどのようなイメージで作られたのでしょうか。
バックドアーズは、子供たちを監視する“監視カメラ”のような役割なので、顔の周りで手を動かすことでカメラをイメージできるような動きを考えました。
真っ赤な手袋をしているので、手が目立つ動きがいいな…と思ったのと、バックドアーズはデジタルな世界観のキャラクターなので、モザイクをイメージした動きを取り入れました。
歩き方は、チャールズ・チャップリンが映画などでしている「足を延ばした歩き方」が不思議に見えるな…という印象があったので、それをイメージしました。チャップリンは後ろに蹴り上げるのですが、バックドアーズは前に蹴り上げています。
あと、僕の中でバックドアーズは “悪役”というよりは「仮面ライダー」のショッカーとチャップリンと、コメディ作品の「Mr.ビーン」の主人公を足して3で割ったみたいなキャラクターをイメージしています。子どもがメインの番組なので、そんなに主張の激しいキャラクターにならないように気を付けていて、シュールな存在でいられたらいいなと思って演じています。怖いけれど、なんか憎めない、一周回って、「こいつかわいいな」と思われるような存在になりたいなと思っています(笑)。
また、昔からチャップリンが出演する映画や「Mr.ビーン」のコミカルな動きが大好きで、ショートムービーや映画などをよく見ていたので、その影響は今回の役作りだけでなく、普段のダンスの振り付けにも影響しているなと思います。
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