12月13日、「映画 えんとつ町のプペル」の完成披露試写会が東京国際フォーラム ホールCで開催され、芦田愛菜、藤森慎吾、伊藤沙莉、宮根誠司、エンディング主題歌を歌うロザリーナ、原作者であり製作総指揮・脚本も担当した西野亮廣、監督を務める廣田裕介が登壇した。
2016年に発売された西野の絵本「えんとつ町のプペル」を映画化。いつも厚い煙に覆われ、空を見上げることを忘れた「えんとつ町」を舞台に、星を信じる少年・ルビッチとハロウィーンの夜にゴミから生まれたゴミ人間・プペルが「星を見つける旅」に出る冒険物語。
星を信じる少年・ルビッチの声を演じるのは芦田。「映画の中でルビッチが夢を追い続けることができたのはプペルの存在が大きかったんじゃないかなって思って、私も友達を大切にしたいなと思いました。友達にとってそんな私でいられたらいいなと感じたんですけど、皆さんもプペルとルビッチのすてきな関係、いいなって思っていただけたでしょうか? (拍手の音が鳴り響くのを聞いて)そういうふうに思っていただけたらうれしいです」と笑顔を見せた。
そして、「アニメーションがすごくすてきで、映画館で見たいというのが一番で、星空とか町の風景がきれいでした。プペルとルビッチがケンカをして仲直りするシーンがあるんですけど、プペルが『友達ですから』っていうところがすごく好きです。私自身ウルウルしてしまいました。
今までプペルって友達って何なのか知らなかったのに、ルビッチと出会って“友達”を知って、それでもヒドイことを言われても『友達ですから』って言える二人の関係がすてきだなって。本当の友達って何だろうって考えさせられました」と完成した作品を見て感じたことを伝えた。
それを聞いた西野は「芦田さんがしゃべった後は本当にしゃべることがないんですよね。全部言ってくれるから。芦田さん、最高でした!」と芦田のルビッチを絶賛した。
藤森は独立独歩のレジスタンス、おしゃべり鉱山泥棒のスコップの声を担当。「西野さんになんでこの役をくれたんですか?って聞いたら、『おまえが口軽い男やからピッタリや』って(笑)。でも、それ以上に深い意味も感じ取って、すてきな形で参加できたことが光栄です」と作品に参加できた喜びを伝えた。
「役作りの準備もしてきましたし、アフレコも完璧だったと思います!」と自画自賛すると、西野がすかさず「自分で言うな。それに、あれ(スコップ)はまんま藤森ですから(笑)」とツッコむ場面も。
伊藤はルビッチの元友達・アントニオの声を演じている。「アントニオはすごく強いような立ち位置というか、そう思われがちなんですけど、本当は臆病というか素直になれないので、ルビッチのことをうらやましく思ってると思うんです。『そんなことあり得ない』と言ってることが、実は一番あり得てほしいことだったりするんですよね」と、自身が演じたアントニオとルビッチの関係性を分析。
そして、「私、10歳の時に西野さんがレギュラー番組の収録をスタジオでされていて、当時その番組をよく見ていたので、思わず『西野だ』ってしゃべりかけちゃったんですよ。怖い者知らずだったので(笑)。それ以降、会うたびに『お、子ども!』って声をかけて遊んでくださったので、私は何かしらご一緒させていただきたいというのがどっかにありました。このお話が来て、『やっとかなった!』って気持ちがあります」と告白すると、西野は「めっちゃいい話やないですか! もう一回同じ話をしてください(笑)」とご満悦。
宮根は「えんとつ町」を統治する中央銀行の影の独裁者・トシアキ役で出演。「西野先生とお酒を飲んだ時に『一度、仕事をしましょう』と言われました。それがまさか『えんとつ町のプペル』の声っていうのにビックリしました。何回も電話をして『大丈夫か? 行けるのか?』と言ったら、なぜか普段“大将”って呼ばれてるんですけど、『大将、ええ金になりまっせ』って」と出演の経緯を話したが、西野が「やめて! 言ってないし、ここが(記事に)使われてしまうからだまって! もう帰って!(笑)」と慌てて遮った。
「愛菜さんはじめ、いろんな方のアフレコを見せてもらったら、めちゃくちゃうまいわけですよ。これはやばいなと思って、西野くんに『オレ一人素人でやばないか?』って言ったら、『いろんな演者の方がいらっしゃるけど、宮根さんが一番うまい』って言ったんですよ」とアフレコでのエピソードを語るが、またまた西野は「それ、言ってないです!『宮根さん、最高です!』は言いましたけど、一番うまいは言ってない。テレビに長いこと出られると報道陣の前でも堂々とウソがつけるんですね(笑)」とツッコみ大爆笑。
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