「いい意味で『遺留捜査』を壊したい」“恩人”上川隆也に熱演を誓う! 自由な若手刑事役で戸塚純貴が加入

2020/12/15 05:00 配信

ドラマ

戸塚純貴演じる若手刑事が「遺留捜査」レギュラー入り(C)テレビ朝日

上川隆也(糸村聡役)コメント


――戸塚純貴さんとは2度目の共演となりますが、印象は?

以前、共演したとき、戸塚くんは山寺宏一さん、ガレッジセールゴリさんとのトリオのような役柄だったのですが、百戦錬磨のお二人に混じって一歩も退くことなく濃いキャラクターを演じてくださいました。ですから、今回キャスティングが決まったときも何ひとつ不安を感じませんでしたし、むしろ“何をしてくれるんだろう”という期待を強く感じました。

まだ撮影に入って間もないですが、すでに沖田悟という男が生き生きと動きはじめている様が見受けられます。“自己肯定力の強い、イマドキの若者”という役柄設定を超え、戸塚くんのイマジネーションが生み出したキャラクターが造形されていく様は間近で見ていてとても楽しいですし、心強さすら覚えます。

――戸塚さん演じる沖田悟刑事の加入によって、“特対”メンバーに変化は訪れますか?

なんだかんだいって、特対のメンツは心が広いんでしょう。糸村を迎え入れた位ですから(笑)。必要以上に関わりあうこともなく、だからといって煙たがるわけでもなく…滑り出しはそんな関係性で動き出したように思います。

でも今後、“実は沖田は有能だった”という部分が描かれるかもしれませんし、その一方でトラブルを起こすこともあるかもしれません。沖田悟という男がこれから何をしでかしていくのか、いかようにも想像がふくらむキャラクター設定になっているので、視聴者のみなさんにとっても楽しみのひとつになっていくのではないかと思います。

――糸村と沖田のやりとりで今後、期待されていることは?

糸村はどこか柳の枝のような男なので、強い風が吹いてきたらそれにそよぐだけのような気がするんです(笑)。そよぎながら己の本質を失うことなく10年間を過ごしてきた糸村が、沖田が今後、どのような人物だったとしても糸村は糸村なりに柔軟に対応していくだけかなと思っています。

――初回2時間スペシャルのみどころを教えてください。

今回、「遺留捜査」シリーズ初の試みとして、初回2時間スペシャルは季節をまたぐ形で撮影を行いました。夏からはじまって秋へと物語の季節が移行していき、新シーズンが冬を舞台に描かれるということを素直に受け止めていただけるような、ちょっと粋な仕組みになっています。ミステリーとしてはもちろん、京都の季節の移ろいも楽しんでいただけたらと思っています。

戸塚純貴(沖田悟役)コメント


――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。

「遺留捜査」は、みなさんが知っている、代表的な刑事ドラマ。シンプルにうれしかったのですが、やっぱり10年も続いている作品に新たに参加するということで身の引き締まる思いを強く感じました。

――上川隆也さんとは2度目の共演ですが、上川さんの印象は?

初めてお会いしたときから、現場での気遣いや、役柄への向き合い方、探求心のスゴさ…など、非の打ちどころがない方だなという印象でした。初めて共演させていただいたとき、僕が演じていたのは、とにかく振り切らないとふくらまない役どころだったので、すごく緊張して固くなっていたんです。

でも、上川さんが台本にないアドリブを出して現場を盛り上げてくださって、そのおかげで緊張がほぐれて…。だから、まさに“恩人”なんです。今回、成長した姿を上川さんに伝えられるようにこの役を演じなければと思っています。

――“特対”には個性豊かな先輩方が集結していますが、チームに入っていかがですか?

初日から上川さんが「来たな、このヤロウ!」って感じで、みなさんを盛り上げて迎えてくださったのが、本当にありがたかったです。撮影に入る前はすごく緊張しましたし、歴史を積み上げてきた作品に溶け込めるかなと考えていたのですが、中に入った瞬間にその垣根をみなさんがぜんぶなくしてくださったんです。僕自身、委縮して気を遣うより、思いきり演じることがみなさんへの礼儀だなと思っていますし、そんな僕に思う存分、胸を貸してくださる先輩方だなと実感しました。

――沖田悟を演じる上で気を配っているところは?

刑事って協調性や上下関係が大事になってくると思うのですが、沖田自身はそこに重きを置いていなくて、現代的な発想で自由な生き方を尊重している男です。だからこそ、型にはめることなく、彼ならではの発想や興味へのむき方など、自由さを大切に演じたいですね。どこか憎めない要素も必要かなと思うので、かわいげも保ちつつ、かといって基本的に沖田は賢い男ではあると思うので“天然”には見えないよう、手を抜かず繊細に演じたいと思っています。

――これから「遺留捜査」でどんな“味”を出していきたいですか?

沖田悟が、これまでの「遺留捜査」には存在しなかった、新鮮なキャラクターになったらいいなと思っています。多くの方々に長く支持されてきたシリーズですが、僕が出演するからにはより多くのみなさんに楽しんでいただけるよう、いい意味で「遺留捜査」を壊していきたいですね。