「私、何者でもないんですよ」えなこの妥協を許さないクリエーターとしての姿

2020/12/18 12:49 配信

芸能一般

コスプレイヤーのえなこ(C)TBS

12月20日(日)放送の「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系)では、コスプレイヤーのえなこの魅力に迫る。

日本で最も注目を集めるコスプレイヤーのえなこ。同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」での撮影会では、毎回すさまじい数のファンが集まる。えなこを囲む巨大な輪は「えなこリング」と呼ばれ、コミケの風物詩にもなっている。

彼女は、多くの人が趣味として楽しむコスプレを職業にした。主な収入は、モデルだけでなく衣装のデザインから編集までも自分で行う写真集の販売。その売り上げ金額は数千万と公言している。

えなこのコスプレには、キャラクターの生みの親である漫画家も信頼を寄せている。2019年、「ドラゴンボール」や「うる星やつら」、「ONE PIECE」など人気漫画から公式に版権許諾を得た異例の写真集も出版。漫画家・桂正和は「どんなコスプレをしても違和感がないのがすごい」と絶賛する。

最近では、CMや、歌など活躍の場を広げた。彼女のグラビアが掲載されると雑誌の売り上げが10%も伸びるという。

まつげは全て抜いている


同番組では、写真集制作の舞台裏をつぶさに取材。メーク風景では、ファンも知らない「すっぴん」の彼女、まつげは全て抜いてあると明かす。さらに、撮影では自らカメラマンに構図を細かく指示を出す。撮影段階で、写真集のレイアウトが頭の中にあるのだと語る。そこには妥協を許さないクリエーターとしての姿があった。

また、取材では漫画やアニメへの思いの強さも見せる。愛読する漫画「BEASTARS」のキャラクターに扮(ふん)した撮影では、作者の板垣巴留が現場に立ち会うことに。目の前に憧れの漫画家がいるという喜びと緊張の中、撮影に挑む。

職業としてのコスプレイヤーに前例はない。「私、何者でもないんですよ」。衣装を脱いだ彼女はあどけない顔ではにかむ。道なき道をゆく26歳の日々に迫る。

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