12月19日(土)の「テレメンタリー2020」(毎週土曜深夜4:30-5:00[日曜朝4:30-5:00]、テレビ朝日、※系列各局で放送)では、ライチョウ保護に奮闘する2人を通して自然と人間の関係を考える「よみがえれ“神の鳥”」を放送する。
標高3000m近い山々が連なる長野・中央アルプスには、かつて国の特別天然記念物ライチョウが生息していたが、半世紀前に姿を消した。ところが2018年、最高峰の木曽駒ケ岳で雌1羽が見つかった。別の山から飛来しすみついたとみられる。
ライチョウ保護に取り組んできた環境省はこれを好機と捉え、人の手でライチョウの個体数を復活させる前代未聞の作戦に打って出た。作戦を指揮するのは、ライチョウ研究の第一人者・信州大学の中村浩志名誉教授とその弟子で環境省の小林篤専門官。
2人は広大な山の中から飛来した1羽を探し出し、 巣の位置を特定。雌が無精卵を産み温めるという習性を利用し、動物園などから提供された有精卵と入れ替えて雌に抱かせふ化させようと試みる。しかし、ふ化したひなを含む卵は全滅。センサーカメラには巣に近づくサルの群れが映っていた。
2段構えの作戦を用意していた環境省は、比較的生息数が多い北アルプス・乗鞍岳でライチョウの親子を保護しヘリで中央アルプスに移送した。
人間がいにしえより「神の鳥」として崇めてきた鳥が今、人間がもたらした自然環境の変化によって絶滅の危機にひんしているという現実。ライチョウ保護に奮闘する2人を通して自然と人間の関係を考えていく。
制作は⻑野朝⽇放送、担当プロデューサー・倉島崇志、担当ディレクター・仁科賢人。ナレーターは、長野朝日放送の草田敏彦アナウンサーが務める。
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