オンラインイベント「上坂すみれの遠距離カチコミぱらだいす~29歳おめでとうスペシャル!!~」の第2部は、いきなり歌唱コーナーから始まった。
“上坂すみれの歌声をもっと聴きたいんだ”という、こちらの勝手な要望が、勝手にかなえられた形である。まずはアニメ「虚構推理」に登場する七瀬かりんのキャラクターソング、「火炎放射器とわたし」を初披露。
「鬼灯の冷徹」のピーチ・マキ(「キャラメル桃ジャム120%」など)、「SHOW BY ROCK!!」のチュチュ(「夢を掴め青春まっしぐら!」など)など、心に闇を持つアイドルの楽曲表現に定評のある上坂すみれのパフォーマンスに引き込まれる。
続いては『NEO PROPAGANDA』から、彼女の大好きなアーティストであるビートまりおが楽曲提供した「ウエサカダイナミック」。後半、2021年、22年、24年、26年とウエサカをとりまく世界の事象が次々と予言的に歌われていくところは文句なしにスリリング、なおかつパンクである。
2021年に行われるライブのメインの1曲になるのではないかと予想するのは自分だけではないはずだ。
歌唱コーナーはここで終わり。続いてバースデーケーキのローソクに自ら着火し、自ら祝い、自ら炎を消し、自ら取って食べ、自らシャンパンを飲むという、完全なるDIY形式で番組が続く。
背後の巨大スクリーンには愛猫の写真も投影され、猫好きにも優しい仕上がりに(グッズの収益の一部は、愛猫の好きな「CIAO ちゅ~る 焼かつお」費にもあてられるとのこと)。
「カチコミコメント」と題された映像メッセージは、第1部に鈴木愛奈、東山奈央、水瀬いのり、小倉唯、杉田智和、安元洋貴、内田真礼、第2部で安元洋貴(別テイク)、小松未可子、井澤詩織、中谷一博、黒田崇矢、水樹奈々のそれが紹介された。声優は役に扮してなくても声の響きが格別だなあと思って堪能した。
また途中では、文化放送の人気ラジオ番組「上坂すみれの(ハート)をつければかわいかろう」のコーナー「○○の逆」の出張企画も行われた。
やせがまん/デブ大暴れ、というコンセプトと考えて相違なかろう。部屋とワイシャツと私/庭とふんどしと貴様 という投稿が個人的には辛味が利いていると思った。
さらに「仁義なきゲーム実況」と題し、セガゲームスより発売のPlayStation 4用ゲームソフト「龍が如く7 光と闇の行方」をバリバリに実践。
そして前述の新ファンクラブと新ライブ、3月12日発売決定のトレーディングカード「すみぺあつめ」に関する発表を告げた後、高らかにシャウトしてバースデー・イベントを締めくくった。
◆取材・文=原田和典
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