ここでMCタイムが入り、「皆様あらためまして、私たち東京パフォーマンスドールでーす! 新年あけましておめでとうございます!」というあいさつから、対バンらしくそれぞれ自己紹介。
配信用カメラにもそれぞれ丁寧に手を振ったり、語り掛けたりして、「それではまだまだいきたいと思います。聴いてください、『Shapeless』」という曲振りから、7曲目の「Shapeless」へ。
歌い出しの歌詞に合わせ、たくさんの色があふれたライトアップの粋な演出に呼応するかのように、きめ細やかな振り、色鮮やかなボーカルをそれぞれが披露したところで、デビュー曲「BRAND NEW STORY」で“ラストスパート”をかける。
最新曲あり、6人体制スタートの曲あり、CDデビュー曲あり、このエモいセトリをどう締めくくるのかと思ったら、ここで歌ってくれるとは思わなかった、TPD結成初期からの代表曲の一つ「DREAMIN'」がアンカーだ。
上西の「本日ラストの曲です。2021年も突き進んでいきます!」という力強いシャウトから、軽やかなステップを刻んだTPDたちが会場を巻き込んで一体感のあるステージを作り上げていく。
声でコール&レスポンスはできなくとも、全員がTPDだけのファンじゃなかったとしても、この時間は確実に一つになったような、そんなすてきな空気感が大きな会場を包み込み、新年最初のライブは幕を閉じた。
TPDは、次に2月14日(日)のバレンタインデー当日、“ホーム”の渋谷ストリームホールでワンマンライブを開催することが決まっている。
フェスではなかなかできないソロ・ユニット曲や、企画コーナーなど、おそらく盛りだくさんの内容となるだろう。
2021年は丑年ということで、櫻井(早生まれ)と浜崎が“年女”。
生きていれば、ウッシッシと思わずほくそ笑むことも、ギューギューに予定を詰め込まれてつらい時も、行く手を阻まれてモ~困ったなと思うこともあるだろう。
でも、一足飛びで天下を取れなくても、たとえ歩みが遅かろうとも、未来を信じ、歯を食いしばって一歩一歩進めばいいのではなかろうか。
と言ってる本人は週明け、正月からこっそり取材に行ったことが人事を牛耳る上司にバレて、次のワンマンを待たずして「別の人の担当になったよ」と、ベランダで育てているアロエに報告しているかもしれないけど。
それ以前に、2021年も大車輪の活躍をするであろう、ふたば様に「断捨離」されませんように…。
◆取材・文=蒼野星流
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