神宿・一ノ瀬みか、成人を迎えて「さらにメンバー同士の絆が深まったような気がしました」<Interview>

2021/01/07 07:00 配信

音楽 アイドル

振袖姿でインタビューに応じた神宿・一ノ瀬みか撮影:永田正雄/衣装提供:きものやまと

――「20歳」という年齢は意識していましたか?

いやぁ~、昔から年齢をあまり気にしたことがなくて。でも、早く大人になりたいなと。それは小さい頃から、ずっと思っていました。

私の家はそんなに裕福ではなかったのでもっと自由になりたい、早く働きたいなんて思っていたんですけど、いざ自分が20歳になってみると、その分大変なこともたくさんあるんだなということを知りました。だから、時々昔に戻ってみたいと思うことも(笑)。

――子どもの頃に?

大人になった自分が蓄えた知識のまま子どもに戻りたいなって。20歳になって、そんなふうに思うこともありました。まぁ、もともとそういう想像をすることが好きなんですけどね(笑)。

――20歳になって8カ月ちょっとたちましたが周りの反応は?

神宿の中で私だけが成人していなかったんです。だから、メンバーと一緒にご飯を食べに行っても私に気を使ってみんなお酒を飲まなかったんです。

ようやく私もお酒を飲める年齢になったということもあって、リーダーの(羽島)みきからは「一ノ瀬、成人したから。やっと大人になったからこれからは気兼ねなく行けるね」って言われたんです。何かちょっとうれしかったですし、さらにメンバー同士の絆が深まったような気がしました。

――これからはライブの打ち上げなども、さらに楽しみに?

今まで以上の盛り上がりを見せています(笑)。

――お酒も嗜んでいるんですか?

メンバーと一緒にご飯を食べる時に飲んだりしています。

――何を飲むことが多いですか?

メンバーと行く時はレストランが多いからその時はワイン。私自身の好みとしては日本酒です。ツアーなどでいろんな地方のお酒を飲んでいます。

――これからの10年、20代のビジョンは?

19歳が終わるタイミングで20歳になってからの目標をたくさん立てたんですよ。25歳までに何をやりたいとか、30歳になるまでにこれをやりたいとか。20歳になってからのこの8カ月ちょっとで、少しずつ達成の一歩を踏み出せているものもあるし、まだ出せていないこともあるなと思っています。

――今、自分の中で何が足りないと感じていますか?

さっき、数字(年齢)は関係ないって言いましたけど、やっぱりもっと経験を積まないといけないなって思います。私の周りにはいろいろな経験をしている方たちがたくさんいらっしゃるので、そういう人たちのお話を聞いているとまだまだ知らない世界がいっぱいあるなと。

そうやって聞いたり見たりしちゃうと、自分も体験したくなっちゃうじゃないですか。大人になると自分でやろうと思ったらできてしまうものがあるし、そう遠い夢でもなかったりする。

でも、それを実現させるためにはコツコツ努力しないといけないこともたくさんあって。自分自身が良いことも悪いことも責任を負いながらこれからの人生を歩んでいくんだなとあらためて実感しました。

――今後、歌以外のことにも積極的に挑戦していきたいという思いは?

私、実は飽き性で多趣味なんです。たくさんのことをいろんなふうにやっていくことが好き。だから、積極的にチャレンジしていきたいという思いはありますね。

例えば、今までしていなかったようなコミュニケーションをメンバーと取ってみるとか。自分の中で当たり前にしていたことを疑ってみたり。

そういうことをしてみると、また新たな経験を得られるだろうし、自分を見つめ直すきっかけにもなる。そういう部分での経験はどんどんしていきたいです。

――普段から「ポジティブ」であることを大事にしている印象が強いんですけど、「ネガティブ」な部分とはどう折り合いを付けているんですか?

「ポジティブになれ」って言われてなるのも無理だし「自信を持て」と言われて自信を持つことも無理。食べたいものがあって、それを食べるなって言われても食べたいと思うことと一緒で表面だけでは結局自分が幸せになれないし、ポジティブにはなれない。そういうものなんですよね、人間って。

なので、これからは自分のネガティブな面も認めてあげられるような世の中になってほしいなと思っています。2020年はコロナがあって、今までよりも一人で過ごす時間が増えたし、自分と向き合う時間も多かった。

だからこそ、もっともっと自分のことを知って、自分自身を幸せにしてあげる方法を私から発信していきたいなと。どうやったら満足させてあげられるのか。すごく悩みましたけど、それを探していく旅が人生なのかなって思いました。

――1人の“シンガー”として歌い方や表現力がすごいなと思う人はいますか?

人の歌を聴く時は、どうしてもロジカルに捉えてしまうんです。「この人、声帯めっちゃ細かく振れるな」とか「この人、アゴが柔らかいから深みのある声もツンとした声も研究して出しているな」って思いながら見てしまう。

本当に人それぞれですけど、自分の声帯の特徴を知って歌われている方はやっぱりすごく個性があって魅力的。基礎がしっかりしている人は声の伸びもいいですよね。