花守ゆみり&東山奈央が『ゆるキャン△』スタッフの仕事に感謝するも「お腹が鳴りそう」

2021/01/07 18:00 配信

アニメ インタビュー

写真左から、東山奈央、花守ゆみり

女子高校生たちの日常やキャンプする姿を緩やかに描いたTVアニメ『ゆるキャン△』。その続編となる『ゆるキャン△ SEASON2』が、2021年1月よりAT-Xほかで放送される。今回は、各務原なでしこ役の花守ゆみり、志摩リン役の東山奈央に、作品に懸ける思いを聞いた。

――前作を踏まえて、演じるキャラクターの印象や変化をどのように感じましたか?

花守「アニメの中で彼女たちの心情が変化していくところが魅力的で、特になでしこはキャンプの世界を知るところから、徐々に普通のキャンプだけでなくソロキャンプにも興味を持ち始め、どんどん気持ちが変わっていくんですよね。しかも目的を持って、ちゃんと周りの人たちと話をしながら自分で決めていくので、すごくリアリティーがあって、どこかで本当に生きている女の子と、寄り添っているような気持ちになりました」

東山「『ゆるキャン△』のキャラクターは心の動きがすごくナチュラルに描かれていて、いろんなキャンプの選択肢を広げていきましたよね。成長とは違う"変化"を描いたのが第1作目だとしたら、『SEASON2』はその中で自分がこれだと思ったものを深めていく話になっています。『ゆるキャン△』らしさもありつつ、随所でキャラクターたちのリアリティーを感じられる描写が増えているなと感じました。特にソロキャンプの好きなリンが、前作でみんなとわいわいしたクリスマスキャンプを経験しましたよね。それを経て、自分の一番好きなキャンプの在り方を口にする場面がとても印象的で、『ゆるキャン△』の世界で生きるキャラクターたちの居心地の良さを、言葉にしてくれたなと思いました」

――台本を読まれた時の感想を教えてください。

花守「懐かしいという気持ちがすごく強かったです。『ゆるキャン△』の台本は絶妙な間や飾らない言い回しで、会話のキャッチボールが緩やかなんです。それでいて景色や音楽も『ゆるキャン△』を飾る大切なものなので、全体としてセリフ数が少なくなりがちなんですが、読み終わった後の満足感はすごくあるので、彼女たちの関係性に小さな変化を読み取れた時に、ほほ笑ましい気持ちになります」

東山「台本を開いたら前作から話が直結しているので、季節は変わらず冬のままなんですよね。寒い時期に温かい物を食べて『マッチポンプ』と言う姿が、今まさしく私たちの生きている季節とマッチしていて、すごく心地良いなと思いました。セリフ数については確かに多くはないかもしれないですが、その分、自然の音を聴いてもらいたいです。でもリンは話し出すと、ずっと独り言をいっているのでセリフは多いなって思います(笑)」

――アフレコをされた感想と、演じる上で意識された点を教えてください。

花守「今回登場する新しいキャラクターが、なでしこの古くからの友人という関係だったので、その距離感を出すためにどうやって『ゆるキャン△』の空気感を、新キャラを演じる黒沢ともよさんに伝えればいいか、模索しました。でも、すぐに馴染まれていたので、心配する必要はなかったですね(笑)」

東山「『ゆるキャン△』の台本はすごく丁寧で、ト書きに細かい感情について書かれていることが多いので、台本を渡された時に『そうそう、これこれ』と思い出しながら、私たちも迷いなくお芝居することができました。もちろん丁寧なのは台本だけではなくて、アフレコの時にロケハン時の写真や、監督たちのメモを毎話いただいています。例えば、今後、お話の中で出てくる美味しそうなお料理の写真だったら、どういう風に美味しいのか、また、地域によっての調理法の違いまで書いてあるので、とにかくイメージがしやすくて助かる部分が多かったです」

花守「ただ、私たちはお腹が空きそうな時間にアフレコをしていたので、写真を見るたびに『監督たちはロケハンで、こんな美味しそうな物を食べていたんだな』って。逆に詳細にイメージできるので、お腹が鳴りそうになりながら録っていました(笑)」

文・撮影=永田正雄