3月4日(土)夜11時からの「EXシアターTV Live」(CSテレ朝チャンネル1)は、神聖かまってちゃんの「めちゃ×2 魔法を叶えてっ!」ツアーファイナルの模様を放送する。
Vo.G ・の子が自らの体験や感情をタブーなき赤裸々な言葉で紡ぎ、美しいメロディーによる楽曲と強烈なライブパフォーマンスで、常に話題になるインターネットポップロックバンドかまってちゃん。
彼らの過去最大公演数(前半を含めると北海道から沖縄まで全15公演開催)のワンマンツアー「めちゃ×2 魔法を叶えてっ!ツアー」のファイナル公演を1月29日に東京・EX THEATER ROPPONGI にて開催。
この日はチーナの柴由佳子(Violin)をサポートに迎えた5人編成でのライブ。実はこの日、の子は眼帯をしてステージに登場していた。このツアーの福岡公演にてギターのヘッドを左目にぶつけてまぶたを5針縫うけがをしていたためだ。
観客もその姿を心配するなか、の子が「今日はお互い死のうぜ!」と絶叫すると、あっという間にフロアは熱狂の渦に。「たんぽぽ」からライブをスタートさせると、「自分らしく」「新宿駅」とノンストップで続け、の子が「昨日抜糸したばっかりの傷口が張り裂けそう!」と声を上げると、観客は大歓声で応える。
真っすぐ心を揺さぶるようなロックナンバー「ロックンロールは鳴り止まないっ」では「ここであのときの大島亮介(の子の本名)を見てくれよ!」と叫び、珠玉のバラード「ちりとり」では「仕方ねえだろ大島!」と何度も自ら連呼。
それはまるで過去の自分と対峙(たいじ)しているかのようで、そんな気迫の歌唱に観客も応えてフロアのボルテージは上がっていく。「drugs,ねー子」ではの子とmono(key)が楽器を置き、の子はズボンが脱げてパンツ1枚になるというアクシデントが発生するも、ハンドマイクで大暴れしながら絶叫する。
ここで4人はバンドが来年結成10周年を迎えることについて語り始める。
monoが「信じられますか? 僕らからしたらあっという間ですよ」と語ると、みさこ(Dr)は「私が加入したときに『23 才の夏休み』って曲ができて、その中で『そして33才さ』って歌ってたけど、本当に33歳が近付いてきて震える」としみじみ語った。
本編最後はミラーボールの光が会場を照らすと「コンクリートの向こう側へ」。観客は光と壮大な音の渦に埋もれていった。2度目のアンコールで、の子は「神聖かまってちゃんは、いい意味でも悪い意味でも『変わった』って言われるようになった。一番の理由は俺が大人になったってことだと思う。
でも、変わらないものがある。俺たち神聖かまってちゃんは最高だってことだ。でもそれはスタッフの人とかのおかげで、4人だけじゃできなかったことなんだよ。そして何よりもファンの人たちや、ニコ生のリスナーのやつらのおかげ」と今の素直な気持ちを語り始める。
「でも感謝の言葉を贈る気はございません。音で! ここでしか鳴らせない爆音で! お前らにたたきつけるのみなんだ! 言葉じゃねえんだ!」と絶叫すると、「この大人数を前に、16歳の頃に作った曲を歌えることを誇りに思います」と語り終えると、ラストナンバー「リッケンバンカー」を歌い始める。
フロアでは大合唱が沸き起こり、その様子を見ていたの子は泣き崩れていく。涙で歌えなくなったの子をmonoとちばぎん(B)も目に涙を浮かべながら、でもしっかりと支える。
の子は「本当に皆さんありがとうございます、おまえらの支えがあって、おまえらが付いてきてくれて、神聖かまってちゃんはあるんだよ!」「スタッフもおまえらも含めて全員で神聖かまってちゃんなんだよ! そして神聖かまってちゃんは、今までにないくらい最高の状態なんだよ! おまえら一生付いてこい!」とフロアに言い放つと、これにmonoが「どこまでも付いていくよ、おまえに」と返答。
「俺たちのこのチームでもっと高みを目指そうぜ!」「次は国技館だな!」と連呼し続けるの子を、ちばぎんが肩車で運び出してライブは終幕した。
なお、本公演はワンマンツアー「めちゃ×2 魔法を叶えてっ!ツアー」のツアーファイナルとして行われたが、みさこのインフルエンザ発症により1月10日の北海道・札幌KRAPS HALL が延期になったことを受けて、同会場で3月15日(水)に振替公演が行われることが決定している。
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