<試写室>ふんだんに使用された“事件の一部始終”にくぎ付け!「超逆転スクープ」

2021/01/15 17:00 配信

バラエティー

なかなか見えてこない犯人像に推理は難航

少女が監禁されていた様子を再現(C)フジテレビ


実際の音声や映像の多さも相まって、毎回、息を飲むほど事件へ入り込んでしまう同番組。今回も緊張感に包まれながらの視聴となった。

まずは、中国で起きた17歳少女の誘拐・監禁事件。

ある少女が、友達との待ち合わせ場所へ向かったきり行方不明に。3週間後、彼女の父親に謎の男から身代金を要求する電話が入る。その後も、少女の安否は不明のまま、電話やメッセージが送られてくるようになる。

実際の電話の音声だけでなく、少女の父親が犯人の指示に従い訪れた現場を、父親目線で撮影した映像も流れるなど、臨場感がとにかくあふれている。また、プロジェクションマッピングでもその現場を再現。そこで出川も、犯人の指示に従い行動してみることに。現場のあまりのリアルさに、出川は逃げ腰になりながら、事件の手掛かりを探す。

一方で、少女目線の再現VTRも。被害者の少女は17歳と、簡単に誘拐されるような年には思えないが、考えてもみなかった誘拐の手段に、思わず「えぇ…」とスタジオの3人と同じようにこぼしてしまった。

さらに、監禁部屋を再現したプロジェクションマッピングで、簡単に逃げ出せない造りになっていることが分かり、端から見ているだけでも絶望を感じた。

また、中国は“誘拐ビジネス”が社会問題であるということも、犯人像を浮かびづらくさせる。そんな中、出川が的確な推理を展開。筆者は、映像を巻き戻して、なんで気が付かなかったんだろうと落胆したと同時に、全くなかった犯人への手掛かりを見付けたことで事件解決に少しだけ光が差したような気がした。

ぜひ、映像と言葉の端々まで注目してヒントを見つけてほしい。