東野圭吾「さまよう刃」竹野内豊、石田ゆり子で連続ドラマ化決定「ひとりでも多くの方々に届きますように」

2021/01/20 11:40 配信

ドラマ

WOWOW「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」主演・竹野内豊、石田ゆり子( 写真左から)※提供写真

竹野内豊石田ゆり子出演、東野圭吾原作「さまよう刃」(角川文庫)が、「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」として、WOWOWプライムで5月より放送されることが決定した。

ドラマW初登場にして初主演の竹野内は、男手ひとつで育ててきた娘を、未成年の男たちに残虐な手段で殺されてしまい、良心と罪の意識、法律の壁の間でもがき苦しみながらも復讐に突き進む、長峰重樹役を演じる。

竹野内は、2009年に本作が映画化された際、逃亡する長峰を追う刑事役を演じている。当時は法に基づき「追う」若い刑事だったが、今回は法を犯しながら「追われる」父親となる。時を経て同原作の作品で異なる役柄を演じることは異例であり、「追う」立場の思いを知る竹野内だからこそ、感じ取ることのできる新たな長峰が生まれる。

また石田は、ひとり息子を不本意な形で失ったことがきっかけで夫と離婚し、父親が経営するペンションで手伝いをしている木島和佳子役を演じる。偽名を使ってそこに宿泊する長峰のことを、警察に追われている男だと知るが、ただひたすらに家族を思う彼の姿に心を揺さぶられ、思わず手を差し伸べてしまう役どころだ。

なお、竹野内と石田の共演は15年ぶりとなる。ドラマ全6話の監督を片山慎三が務める。

竹野内豊コメント

12年前に映画化された「さまよう刃」では、長峰を追う織部刑事を務めさせていただいたのですが、今回、ドラマ版「さまよう刃」では、その長峰さんを演じていただきたいというお話でしたので、誰かの親になったこともない自分に、娘を失う父親役がどこまで務まるのか、正直戸惑いました。

去年、真夏の猛暑のなか、限られた時間、ロケ地など……なかなか思うようにことが進まない条件で、片山監督に全てを委ねて、スタッフ・キャストが一丸となって、試行錯誤しながら丁寧に作り上げた作品です。ひとりでも多くの方々に届きますように!

石田ゆり子コメント

竹野内さんと、ひさしぶりに共演できることが楽しみでなりませんでした。考えてみれば15年ぶりだそうで、時の流れの速さに自分でもびっくりです。映画版では織部巡査の役だった竹野内さんが今回は主役の長峰さんを演じると知ったときは、そう来たか!と興奮冷めやらぬ気持ちでした。

撮影は片山監督の率いる素晴らしいスタッフのもとで丁寧に丁寧に進みました。倒れそうなほどの暑さのなか走ったり泣いたり叫んだり、芝居をしてるというより役を生きるということの意味を考えさせられました。片山監督の的確でダイナミックで細やかな演出は、役者としてそこにいられることが幸せだなと思えるものでした。

竹野内さんも、日に日に長峰さんそのもののようになっていき、役に入ってる時は話しかけるのもはばかられるほどでした。素晴らしい作品になっていることは、間違いないと思います。どうぞ楽しみにしていてください。

原作・東野圭吾コメント

「さまよう刃」は非常に難しい問題をテーマにした物語です。ただ主人公の気持ちには、多くの人が共感できるのではないでしょうか。映画版では若き刑事役だった竹野内豊さんが今回どのように演じてくださるか、とても楽しみにしています。