さばとさんがカオナシのコスプレを始めたのは1年半ほど前から。
「ネットで衣装を見つけたのがきっかけで、周りと違うことをしたらおもしろそうだなって。会場の隅に立っていたら思った以上に目立ったようで、けっこう声を掛けていただき、写真もたくさん撮ってもらえてうれしい限りです。中にはお菓子をお供えしてくれる方もいます(笑)」
キャラクター性を大切にしているということで、歩き回ることはせず、ひたすらポツンとじっとしているのがカオナシコスのポリシーだと。「あの日は開場の10時からイベント終了の5時までですね。ときどき場所を変えながらずっと座っていました」と話すが、さすがに7時間。ときどき衣装の中でこんなことも。
「お昼過ぎは少し寝てました(笑)。あと、こっそりスマホを触ることも。じっとしているので寒そうに見えますが、じつはカオナシの衣装、意外に気温に対応できるんです。夏場は直射日光に当たりませんし、冬場は中で着込めば寒くないんです」
カオナシの衣装はオールシーズン対応の万能型なのか。一着持っていれば便利かもしれない。逆に大変なのは、視界の狭さ。前しか見えず、ほかの方のコスプレをあまり見られないのは残念なところだという。
「ユニーク系だと貞子の衣装も持っていて、まだちょっと調整が必要なので、近いうちに完成させてイベントに参加したいです」という、さばとさん。緊急事態宣言中の現在は“宅コス”を楽しんでいるということで、Twitterはシュールな写真であふれている。
ちなみに「千と千尋の神隠し」と言えば、歴代興行収入を「鬼滅の刃」に抜かれてしまったのが記憶に新しいところだが…。
「そこには遺憾の意を表したいです…が、『鬼滅の刃』の人気はたしかなものですし、私も好きなので納得しています(笑)。『無限列車編』、最高ですね」
(取材・文:鈴木康道)
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