高畑充希「悩みながらも日常を生きて、変化していく姿を見せたい」＜にじいろカルテ＞

「現場でみんなとゼロから作り上げた感覚」(高畑)

――岡田惠和さんが脚本を担当されていますが、作品の印象を教えてください。

脚本を読んだときから、岡田さんワールドだと思いました。とても優しい気持ちになる台本でとにかく温かいんですよ。ただその温かい空気感は残しつつも、台本通りになるかといえばそんなこともなく…。現場で深川(栄洋)監督が色んなスパイスを加えてくださって。そしてその要望に応えていかなければいけないので、緊張感のある現場になっています。もちろんいい緊張感ですが。

結構なむちゃ振りもたまにあるのですが、私は言われたことをまずは試してみたいと思うタイプで(笑)。やってみたら意外と上手くいったり、いかなかったりと毎日実験をしながらドラマを作っている感じです。こんなことって初めてです。せりふだけ覚えていって現場でみんなとゼロから作り上げている感覚です。

――なかなか大変な現場ですね。

でも楽しいです。あと今回は北村(匠海)さんと井浦(新)さんとのシーンが多いのですが、この2人が一緒でよかったと思いました。私がミスってもなんとかしてくれるという安心感がありますから。もちろん2人に何かあったときは私がすぐに動きますし。その助け合いな感じが、舞台の感覚に近いのかも。いいチームワークで乗り切っています。