高畑充希「悩みながらも日常を生きて、変化していく姿を見せたい」<にじいろカルテ>

2021/01/21 07:00 配信

ドラマ

高畑充希「細部までこだわった映像と、個性豊かな虹ノ村の方たちに注目」撮影=諸井純二

――真空は大学病院で医者を続けたいと思いながらもかなわず虹ノ村にやってくるという人物ですが、やりたいことができなくて悔しいという気持ちは理解できますか?

もちろんです。実は昨年、2年ぶりのミュージカル舞台が決まって稽古をしていたんですが、コロナ禍になり公演が中止になってしまったんです。決まったことに関しては仕方がないことだったので未練は無いのですが、公演が中止になるかどうかが分からず稽古が中止になっている頃は、とてももやもやした気持ちになりました。稽古をしたいのに稽古場に行くこともできず、でも本番は近づいてくるという、進みたいのに進めずもどかしかったです。

立場も理由も全く異なりますが、真空もそんな感じだったのでは? と思っています。ちなみに私はめちゃくちゃ切り替えが早いタイプで、落ち込んだりもするんですが次の瞬間、ぱっと切り替わってしまうんです。つらいときはそれはすごくいいんですが、いいことがあったり自分を褒めたいと思うときも同じで、気持ちが持続しない。目の前のことばかりに興味が出てしまうのもどうかな…という感じです(笑)。

細部までこだわった映像に注目


――最後に第1話の見どころを教えてください。

やはり映像です。ものすごくディテールにこだわって撮影していて、虹ノ村やバスの中の温かみのある空気感は必見です。映像的なこだわりは映画だとよくあるのですが、ドラマだと時間がなくてなかなかできないんですよ。それが今回は半年前から撮影をすることができたので、細部にまでこだわることができています。

そして、何より、もちろん村の方たちに注目してほしいです。いい人だけど変な人たちがいっぱい集まっていますから(笑)。刺激的なことはないけれど、今の時代にピッタリの物語。小さい子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで楽しんでいただきたいです。

取材・文=玉置晴子