世界的ベストセラーが原作!自閉症者とその家族を救ったドキュメンタリー映画「僕が跳びはねる理由」4月2日(金)日本公開決定&ポスタービジュアル解禁

2021/01/22 10:00 配信

映画

映画「僕が跳びはねる理由」ポスタービジュアル(C)2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute

海外で映画化された経緯とは?


東田による原作「自閉症の僕が跳びはねる理由」を英訳したのは、トム・ハンクス、ハル・ベリー主演の映画「クラウド・アトラス」(2012年)の原作などで知られるイギリスのベストセラー作家デイヴィッド・ミッチェルとその妻ケイコ・ヨシダ。

日本に滞在していた経験もあるデイヴィッド・ミッチェルは自らも自閉症の息子を育てており、対応に困り果てていた我が子の行動に対する疑問の答えをこの書籍の中に見つけ、「世界中の自閉症の子を持つ親にもこの本を読んで欲しい・伝えたい」という願いから翻訳、2013年に「The Reason I Jump」として出版。

現在では世界30か国以上で出版され、瞬く間に117万部を超えるベストセラーとなり、その後、この英語版書籍「The Reason I Jump」が、本作にも出演しているジョスの両親(本作のプロデューサーを務めるジェレミー・ディアとスティーヴィー・リー)の目にとまったことで、映画「僕が跳びはねる理由」の誕生につながった。

翻訳したデイヴィッド・ミッチェルは、「東田直樹の『自閉症の僕が跳びはねる理由』がそうであるように、この映画は私たちに“普通とは何か?”という抽象的な疑問を改めて我々に問いかけている。自閉症と自閉症ではない人たちの世界を繋ぐ架け橋となる、優しい革命的な作品だ」とコメントを寄せている。

作家・東田直樹(ひがしだ なおき)プロフィール


1992年8月千葉県生まれ。会話の出来ない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。2005年、13歳の時に執筆した「自閉症の僕が跳びはねる理由」で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる。著書にエッセイ「自閉症の僕が跳びはねる理由2」「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」「あるがままに自閉症です」など、詩集に「ありがとうは僕の耳にこだまする」、山登敬之との共著に「東田くん、どう思う? 自閉症者と精神科医の往復書簡」ほか多数。最新作は「世界は思考で変えられる」。