――楽曲制作にあたって意識したことはありますか?
「minau」というブラント名は、「未来」+「(未来を)担う」という意味を持っているという話を聞きました。なので楽曲の中には絶対「未来を担う」という歌詞を入れたいと考えました。子どもたちが未来を作っていくという意味の歌詞にしたかった。
それから、曲を聴くとファッションショーをイメージできるような楽曲にしたいとも思いました。グルーブで乗れるような曲調で、曲を聴きながら子どもたちがテンポよく歩いているところをイメージしたり。そして今後開かれるイベントのことも考えて、そこでも使ってもらえるような楽曲にしようと。
サビの部分は「ダンダンダン」というフレーズですけど、分かりやすく前に進んでいけるような、そういった勢いを楽曲に乗せようと思いました。
実は、Aメロ、Bメロは、親御さんにも向けて歌っています。親御さんにもふわっと、前向きな気持ちを抱いてほしくて。コロナ禍で疲れているのはむしろ大人の方だと思うから。
みんなで楽しんで、子どもたちがファッションショーでワーっと盛り上がれるような楽曲にしたいなと思いながら作っていきました。
――詞の中では、「わたし」という表現が気になりました。
なぜそれを使ったか?
――はい。これまでの楽曲の中で、そういう言葉選びは少なかったと思うんです。
確かに「わたし」はあまり使ってないですね。普段の楽曲はオヌキ諒として活動している僕の思いを歌にしていますが、この曲では、僕以外の人たち、子どもたちやブランドさんの気持ち、思いを乗せたいと思ったところはあります。
性別も関係なく、老若男女関係なく、全てを「わたし」という言葉で表現したいなと思いまして。なのでこの「わたし」は子ども目線の「わたし」でもあるし、大人目線の「わたし」でもある。さらに言うと、minauさんも「わたし」。そんなたくさんの意味合いを込めたいと思って。
――今回のプロジェクトのような、何かテーマを渡されての楽曲作りはいかがですか?
テーマをもらえると、音楽を作る上でのヒントになります。根底にイメージがあるので、そこのイメージに合わせて作っていくのは、僕としてはすごく作りやすいです。誰かの思いを分かっていれば、それに寄り添って作れます。こうした企画では、誰かの思いと自分の思いを重ねながら作る面白さがあります。難しさもありますけど、でも面白さのほうが強いし、楽しいですね。
今回結構短いスパンで作りましたが、テーマがあったからこそこの短いスパンで作れたのかなと思います。
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