――今回の現場は現場で台詞の変更があったり、アドリブが多かったりとハードらしいですね。
そうなんです。台詞をいくらでも足されたり、僕らもアドリブで何でもしゃべるし。今までのドラマでは経験したことがないくらい、本当に何が起こるか分からない現場になっています。
――どこでアドリブをするかは共演者の方と事前に相談したりするんですか?
いや、特に何もしません。本番前に行う段取りも、普通にやると監督がどんどん足してくるので、段取りから気が抜けないというか。さらに長回しで撮っているシーンも多いので、その中でちょっとうまくいかないハプニングがあったら、それをなんとかアドリブで乗り切るみたいな、そういうことも多いです。本当、監督から出された難題を、3人で助け合いながら乗り越えてるという感覚が強いですね。
――監督の指示で「さすがにそれは…」と思うことや、台本を読んでイメージしていたことが監督の演出によって覆るようなこともあるんですか?
毎回そうです(笑)。全て覆されるので、もはや流れに身を任せています(笑)。でも、伝えたいメッセージや1話を通しての軸は、監督の中で一切ぶれていないので。監督の演出によって、それぞれのキャラクターの人間味がうまく引き出されているような気がします。監督からは「お芝居じゃなく、その人として生きてください」と言われているので、僕らもそれを意識していて。結構アグレッシブに動きながらのお芝居が多いと思います。
――そうした熱量の高いお芝居が続いている中で、撮影中にほっとできるような瞬間はありますか?
そうですね…今回は結構先撮りのスケジュールになっていて、ドラマは1月スタートですが、撮影は夏~秋頃から始まっていて。ドラマって割と忙しい中で撮っていくものというイメージがあったので、今回みたくゆっくりじっくり撮っていくのは、映画的な撮り方だなぁと思いました。あと、東京から離れた場所で撮るシーンも多くて、自然がいっぱいの中で空気が吸えるってだけでも楽しいです(笑)。
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