――今作ならではの撮影スタイルや共演者の方とのお芝居を通して、北村さん自身も新しい自分を引き出してもらっているような感覚はありますか?
今作に限らず、いろんな作品で全く異なる役を日々演じている中で感じるのは、自分自身の引き出しがどうというよりも、監督や共演する方など関わる人たちによって自然と変わっていくものなんだなと思うようになりました。今まで役者というのは“個”とか“1人”ってイメージがあったんですけど、全然そうじゃなくて。特に今回の作品では、3人で乗り越えたり、お芝居を通して距離が近くなっていくのを感じる瞬間がたくさんあるんです。そのたびに「ああ、こういうのがお芝居なんだ」って実感します。
――また、今作では虹ノ村の村人のみなさんも、個性豊かなキャストが演じられますが、特に共演を楽しみにしている方はいらっしゃいますか?
本当、役の上ではみんな変わってますよね(笑)。共演者の方の中だと眞島(秀和)さん(橙田晴信役)と安達(祐実)さん(橙田雪乃役)とは、先日同じシーンがあって。
――眞島さんとは「隣の家族は青く見える」(2018年/フジテレビ系)で、安達さんとは「捨ててよ、安達さん。」(2020年/テレビ東京系)で、それぞれ共演していますね。
眞島さんとは本読みの際に久しぶりにお会いしたんですけど、久々にお会いしても、すごい、そのまま(笑)。優しいんです。安達さんとも共演させていただいたことがあるので、個人的に安達さんと眞島さんっていう組み合わせにはほっこり温かいものを感じます。また、登場人物で言うと、まじょりか宅配便の通称・まじょたく君(池田良)は、かなりインパクトがあると思います。登場人物の中でもずば抜けて一風変わったキャラクターで、来るのが楽しみでありながら、来たら来たで真空先生をはじめみんなが震え上がるっていうのも面白いですね(笑)。
――ちなみに、今回井浦さんが演じる朔は、北村さんが「隣の家族は青く見える」で演じた役名と同じですが、何か特別な感情など抱くものですか?
確かにちょっと意識するところもありましたけど…。でも、今回のドラマで水野美紀さんが演じている嵐って役もやったことありますし(※注:2021年4月9日公開予定の映画「砕け散るところを見せてあげる」で“真っ赤な嵐”役を演じている)、そこに関しては意外とそんなに感じないかもしれません(笑)。
――これから先のストーリーや撮影で楽しみにしていることは何ですか?
みんなが集まるシーンはまだ撮っていないので(取材時)、集まったらどうなっちゃうんだろう!?って思ってます。本当に個性しかないみなさんが集まったシーンで、監督がどんなワクワクを起こすのか。そこが楽しみなのと同時に、ちょっと恐怖に感じてます(笑)。
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