――この本では、多くの挫折をしながらも、何度も立ち上がって来た藤森さんのエピソードや考え方が詰まっていますが、まさに今、大きな壁に直面したり、挫折している人に何かアドバイスなどメッセージをいただけますか?
壁に直面している人には「乗り越えようとせずに迂回(うかい)してください」と言いたいですね。僕は「乗り越えるぞ!」とかそういうマッチョなのがあまり好きじゃなくて。「そんなに無理に頑張らなくても、結果うまくいくよ!」ということは、この本を読んで感じてもらいたいです。もちろん、乗り越えられる体力や気力にみなぎっている人は乗り越えた方がいいんですけどね。でも、僕は余力を残しつつのんびりやりたいタイプです。
挫折については、僕も失敗やうまくいかないことはいろいろありますが、そこは相方イズムで「とにかくそれは実験なんだ」と思えるようにマインドチェンジできるようになりましたね。「挫折もラッキー! どんとこい!」という感じです。挫折して立ち止まるのではなく、「この挫折の情報を基に次は何をやるか?」が大事。そういうことも相方から教わりました。だから、ひどく落ち込むということはないです。要するに「人は考え次第ですよ」ということを伝えたい。
――藤森さん的に、この本の一番の読みどころ、オススメポイントを教えてください。
昔の話も結構書いているのですが、それよりも最近の心境の変化を感じ取っていただければと。僕も一部では「いいやつ」とか「コミュニケーション能力が高い」とかいわれてますが、僕自身は全然そうは思っていません。コツコツ積み上げてきたものが今、花開きつつあるみたいなことなので、「昔の藤森となんかイメージ違うよね」という部分を感じ取ってもらえたらうれしいです。
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