「青天を衝け」という作品を通じて“新しい吉沢亮”が見られるのではと語った大森。そのことについて吉沢に尋ねると「ここまで何の感情も含むことなく、ありのままの感情を表に出す男を、あまり演じたことがなかったので、僕も演じていて新鮮です。特に最近は暗い役や、明るく見せて陰に何かを抱えている役が多かったので…。新鮮だなと思いますし、最初の方は難しかったし苦しかったなと思います。監督の黒崎さんと話しながら栄一という人物を作っていったのですが、挑戦的な役だし、挑戦的な作品なので『今ある吉沢亮では太刀打ちできないな』と感じている部分もあるので、新しい扉はバンバン開いていると思います」と明かした。
そんな中で、栄一という役をつかめた瞬間について吉沢は「やはり皆さんとお芝居しているうちに、周りの方々に引き出してもらえたりとか、こんなお芝居があるんだと気づく瞬間があります。特に家族のシーンでは、母親役の和久井(映見)さんや父親役の(小林)薫さんとお芝居していくうちに、“気づく”というよりは、役が体に“なじんでいく”感じがあって、周りの方のお陰だなと感じています」と語った。
武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)で養蚕と藍玉作りを営む農家の長男として生まれた栄一(子役・小林優仁)。人一倍おしゃべりの剛情っぱりで、いつも大人を困らせていた。ある日、罪人が藩の陣屋に送られてきたことを知った栄一は、近くに住むいとこの喜作(子役・石澤柊斗)らと忍び込もうとたくらむが…。
一方、江戸では、次期将軍候補とすべく、水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の息子、七郎麻呂(子役・笠松基生)を御三卿の一橋家に迎え入れる話が進んでいた。
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