「酒を飲んで心霊スポットに行く」とは、不良、ヤンキーの文化である。私は心霊スポットの取材中、そういうやつらに何度も出くわしている。缶チューハイ片手に軽自動車から降りてきて、「全然怖くねえ!」と大声でわめく酔っぱらい集団…。まったく、居酒屋で周りの迷惑も気にせずバカ騒ぎする「チャラい若者の飲み方」と同じである。
しかし「東京怪奇酒」は違う。怪談の現場に1人たたずみ、迫りくる怪しい気配をツマミに、しっぽりと杯を傾け…。これぞ“渋い大人の飲み方”。すてきな大人は、酒を飲むのも心霊スポットへの突撃も、1人で静かにたしなむもの。金曜深夜、怪奇と酒を楽しむ人々に向けた上質な時間となるだろう。
考えたら今回の出演は、始まりから不思議でした。
「東京怪奇酒」の編集さんとチャンス大城くんとご飯を食べた時に、写真を撮ったら龍みたいな光が映り「何か縁起良いね!」と話していたのが2年ほど前。
その後、怪奇酒が単行本になる時、わが家で清野さんを交えて、ヒット祈願の開運飯食事会が行われ、その模様が漫画になったのが1年前。
そして今回ドラマでもご飯を作らせていただくことになり。不思議ありがたやです。
私は怖い話が大好きなくせに、かなりの怖がりなので「今回は事故物件の話だから厄除け食材はコレで…。大丈夫かな、オバケ怒らないかな…」と、ビクビクしながらレシピを考えました(笑)。
現場では、余分に用意しておいた分のお料理もなくなるくらい皆さん本気で食べてくださって、とてもうれしかったです。怪奇酒も開運飯もお楽しみに!
これまで「怪談」というものに特別、興味はありませんでしたが、今作でさまざまな怪談話に触れ、今ではYouTubeで怪談動画を漁るまでになってしまいました…。
漫画や映画では味わえない、いびつで先の読めない物語にしびれます! 杉野くんがゲストの皆さまに翻弄されていく姿も非常にチャーミングで、怖い話が苦手だったり興味のない方でも入りやすい内容になっていると思います。
皆さまも非日常の世界をぜひのぞいてみてください!
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