第1話は、日本中を巻き込むある計画を実行したあのクリスマス・イブから半年後、キダの下に彼を交渉屋として育てた川畑(柄本明)が訪ねているところから始まる。
川畑は、一枚の写真を見せ、政財界のVIPも利用する会員制高級クラブ「アクトレス」からある男を助け出してほしいと依頼する。
その場では、断ったキダだったが、依頼主が男の幼なじみであることを知り、引き受けることを決断する。
一方で、高級クラブから抜けるのに交渉が必要なのかと疑問を持ったキダは、川畑からクラブの秘密を聞き出す。そのクラブは裏では売春やクスリの売買を行っており、その秘密を知っている者はなかなか抜けられないということだった。
依頼に向かう中、とあるビルの屋上に佇み、たばこをくゆらせるキダはそこで女性(松井愛莉)に声を掛けられる。
「ねえ、そこ私の場所なんだけど」
自殺と間違われたキダは、はじめは無視を決め込むが、女性の「1日あれば世界は変わるんだからさ」と、幼なじみのヨッチが大事にしていたあの言葉を投げかられ、「分かったこと言うんじゃねぇよ!」と声を荒げ、その場を後にする。
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