TBSでは、4月クールの「日曜劇場」(毎週日曜夜9:00-9:54)で、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメントドラマ「小さな巨人」を放送することが決定した。
主人公は、実力で“未来の捜査一課長間違いなし”と呼ばれるまでの活躍をする捜査一課の刑事・香坂真一郎。香坂は、捜査一課長を目指していたが万年所轄刑事だった父・淳史のため、妻・美沙のため、そして自分のために捜査一課長を目指してまい進してきた。
だがある日、取り調べの際に1つのミスを犯してしまい、これまで評価してくれていたはずの捜査一課長・小野田の証言により、所轄へと左遷させられてしまう。
出世街道から外されてやってきた所轄には、小さな事件でも不器用ながら己の正義を信じ事件に挑む同僚たちがいた。その姿を目にしたとき、香坂は刑事としての使命・本当の正義に悩みつつも、自分の“正義”を信じ、“悪”と対峙(たいじ)していくことになる。
そんな香坂を演じるのは日曜劇場で初主演となる、長谷川博己。共演は香坂と同じく、捜査一課長を目指す刑事・山田春彦役でTBSの連続ドラマ初出演となる岡田将生が務める。
山田は東京大学法学部を卒業後、 警視庁に入庁。本来、東大出身者はキャリアといわれる警察庁に入庁することが多い。しかも彼の父親は警察庁次官から内閣官房副長官という官僚のトップに上り詰めた人物だ。
そんな山田が“ノンキャリ”と呼ばれる警視庁を選んだことには理由が。それは、現場の総指揮官である捜査一課長となり、ある“未解決事件”の捜査の指揮を取ること。組織の中で力を発揮し、最短距離での出世をすることで、 自分の理想とする仕事をしたいと考えているからであった。
ほか、香坂の異動先の所轄で同僚となる現場たたき上げの刑事・渡部久志を安田顕。渡部は出世に興味がなく単独行動も多いため扱いにくい刑事ではあるが、自身の正義に対して決して揺るがない男だ。
本庁からやってきた香坂と衝突する。また、これまでにも映画やドラマの出演経験がある落語家・春風亭昇太の出演も決定。前捜査一課長で警察署の署長・三笠洋平を演じる。
三笠は、 同じ警務畑を歩んできた香坂をかわいがっている。現捜査一課長の小野田と捜査理論が異なるため、激しく嫌悪し対立していく。この他にも、駿河太郎、手塚とおる、舞台界の大御所俳優・木場勝己の出演も決定している。
さらに、主人公・香坂の刑事人生を大きく変える捜査一課長・小野田義信には、超大物俳優が決定している。小野田は高卒のノンキャリのたたき上げから、事件現場の最高指揮官である捜査一課長まで上り詰めた実力の持ち主。
対立する前捜査一課長・三笠のお抱えである香坂を自分の部下に引き入れたのは優秀な道具と認めたからである。だが、そんな香坂が左遷される要因となる証言をしたため2人の関係に亀裂が生じる。
香坂ら警察官たちが目指す最高峰のポジションは、小野田の手に握られている。小野田は、香坂にとって最大の敵になっていくのか?
さらに、このドラマのヒロインとして警察官たちの人事を握る人事課に配属された新人職員・三島祐里役には最注目の若手女優が決定しているそう。続報を待ちたい。
【第1話あらすじ】
警視庁捜査一課強行班1係長の香坂(長谷川博己)は、今年三度目の捜査本部事件を解決する活躍を見せていた。その祝勝会と称して、前捜査一課長で今は所轄の署長をしている三笠(春風亭昇太)と料亭で会食していると、どこで聞きつけたのか現捜査一課長・小野田が現れる。
三笠と小野田は優秀な部下の香坂を評価しているという共通点はあるが、互いの捜査理論の違いから腹の底ではいがみあっている。会食を終えた香坂は、料亭の前で中小企業の社長・中田隆一の飲酒運転を目撃して取り調べた際、偶然、隆一の車を傷つけてしまう。
すると翌朝、大手ニュースサイト・ゴーンバンクの見出しに“飲酒状態の刑事、 車を破損”と記事が掲載されていた。香坂は警察官による不正を調査する監察官・柳沢(手塚とおる)に呼び出され、飲酒状態で取り調べをしたのではないかと問いただされる。
黙秘を続けるが、上司にあたる小野田が呼び出され、飲酒していたことを打ち明けられ、警察の名誉を傷付けたとして所轄への異動を命じられてしまう。
香坂が署にやってくると、日本経済のトップに立つIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正が誘拐される事件が発生する。誘拐犯は“身代金10億円を用意しろ”と要求。
捜査一課の時と同様に捜査をしようとする香坂だったが、これまで部下だった警視庁捜査一課長付運転担当・山田(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」とくぎを刺される。香坂のもとに残されたのは、問題だらけの所轄刑事のみ。彼は窮地(きゅうち)を脱し、捜査一課に返り咲くことはできるのか?
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