――作品の最後は「東京は夢を追い求めてきた人と夢を諦めた人がいる街である」と締められていますね。
バイトを続ける中で、「何かになるために上京してきた人」って結構いるなと思ったんです。例えば役者をするために上京した人や料理人を目指している人。自分自身もそうですしね。でも、夢を諦めた後も残ってバイトをしている人も結構多くて、彼らを見て「なんで帰らへんやろな」と思ったんですよ。失礼な話ですけど、目的がなくなったのになんで東京にいるんやろうって。
それで気づいたんですけど、仮に僕が芸人を諦めたとしても帰りたいとは思わないなって。帰れないっていうのもあるだろうし、東京が楽しいっていうのもあるだろうし。東京ってそういう街なのかなって思ったんです。そんな街、他にはないなって。他の街に何かをしに行ったとしても、目的がなくなれば帰る人が多いでしょう。
――ナターシャさんは今のところ、辞める気はないですよね…?
そうですね、どうせ死ぬんでね(笑)。開き直りがでかいですね。できるだけ現実は見ないようにしようと思ってます。
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