北村匠海、「アンダードッグ」で見せる凄み “2021年の顔”選出の期待に応える活躍ぶり

2021/02/05 17:00 配信

ドラマ 映画

「アンダードッグ」より (C)2020「アンダードッグ」製作委員会

俳優・北村匠海が凄みを増している。映画「アンダードッグ」(劇場上映中/ABEMAプレミアムにて<配信版>が独占配信中)では徹底したトレーニングを行い、圧巻のボクシングシーンも披露。2月4日に発表された「第94回キネマ旬報ベスト・テン」で日本映画第4位にランクインするなど高い評価を受けた同作で、強烈な存在感を見せつけている。

20分にわたる圧巻ボクシング実戦シーン


アンダードッグ」は、ABEMAと東映ビデオによる共同製作作品。第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表にも選ばれた「百円の恋」製作チームが手掛け、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で崖っぷちの戦いを続ける3人のボクサーの生きざまを描く。

かつては日本チャンピオンまであと一歩と迫りながらも今は“かませ犬”として踏み台にされ、這い上がろうともがく晃を森山未來が、一見前途洋々ながら実は過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を北村匠海が、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木を勝地涼が演じている。

男たちの夢とプライド、人生を懸けた戦いが熱く描かれた本作は話題を呼び、公開週は満席立ち見回が続く好調な滑り出し。現在もロングラン上映が続いており、第33回東京国際映画祭オープニング作品に選出されたほか、第75回毎日映画コンクールにおいて、日本映画優秀賞、男優主演賞(森山未來)、撮影賞(西村博光)、録音賞(藤丸和徳、瀬川徹夫)の4部門を受賞した。

1月1日よりABEMAプレミアムにて独占配信中の配信版『アンダードッグ』も、劇場版とは構成を変えた配信版だからこそ楽しめるストーリー展開に、視聴者からも多くの共感や反響が寄せられている。

同作で北村が演じたのは、才能を期待される若手ボクサー・大村龍太。主人公・末永晃(森山)の前にある時ふらりと現れ、以来、何かと絡んでくる謎めいた存在。だが養護施設で育った過去を持ち、末永ともある縁で結ばれている――そんな役どころだ。

北村は、徹底した筋力トレーニングを経て本作に出演。ABEMAプレミアムで独占配信中の<配信版>では初登場シーンから軽快なフットワークやジャブを披露し、最終話では約20分以上にわたるボクシングの実戦シーンを演じた。

細く筋肉質の身体から繰り出される渾身のパンチ、そして、相手の一撃を受けて飛び散る汗…画面の中で大村龍太という人物が本当に生きて、ボクシングにすべてを懸けていることが伝わる圧巻の20分だ。