――ラップや俳句に初挑戦するにあたり、事前に勉強されましたか?
「ちはやふる」(2016年)の百人一首とか詩って、全部を通して1000年前の詩とか共通するものがあったり、ストーリーが決まっているものなどとは違って、俳句はその人から出た言葉だったり、言葉の並びだったり、想像するものも全然違うし、その句を作った人の人柄が見えてくるんです。なので、(事前に)いろんな句会の資料などを読んだり、模擬句会でシミュレーションできたことは一番大きかったです。
模擬句会には助監督さんも参加されていたんですが、一つ気に入って私が選句した句があり、“すごくいい人なんだろうなぁ”って思いました。撮影に入って怒られても“いい人なんだろうなぁ”って見られるくらい(笑)、俳句には人柄がこんなにも出るんだなと思いました。
――ステージに立ってラップを披露する場面もありましたね。
たくさんの人に見られていたので、ただただ恥ずかしいって思いながら(笑)。でも、相手役のハゲボウズを演じた板橋駿谷さんは「なつぞら」(2019年、NHK総合ほか)の同級生役で、演劇部で一緒だったんです。演劇部はめちゃめちゃ仲が良くて、素の役柄の中からの今回(の共演)だったので、こんなにも遠慮なしに自分もできると思ってないくらい、板橋さんのおかげで楽しめました。
最初は声を先に録ってからやった方が確実なんじゃないかと自分でも思っていたんですけど、二人で練習で合わせてみて本番は同録でやろうよって。板橋さんは元々ラップができる方で、エキストラの方々もすごく盛り上げてくれて…もう一人のパートナーみたいな(笑)。気持ちよくステージに立てて、楽しみながらできました。
――今回ラップを経験したことで、普段から頭の中で韻を踏んでしまうようなことは?
それが意外とないんですよ。意識して韻を探してみようとは思っていたんですけど、意外となくて、でも言われると「あぁ!」みたいな。ラップをされている方は頭の回転がすごく速いんだなって改めて思いました。見ているだけでもすごいけど、細かい日常的な瞬間から言葉を探して貯めておかないと、なかなか言葉って自分の中で出てこないんだなと感じました。
――今回は俳句やラップ、これまでもチアダンスや百人一首など、作品によってさまざまなことに初挑戦されています。楽しむことができるのか、それともプレッシャーを感じているのか、どんな心境なのでしょうか?
全てに対して最初から楽しめているわけではなく、だからと言って、プレッシャーも特に感じてはいないんですけど(笑)。始まったころは全然スイッチが入ってないんです。全部が難しいし、そんなに簡単にできるものではないと思っているので、覚悟するのにも毎回時間が掛かります。ただ、運動は好きなので、チアダンスは最初から楽しかったです。
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