――初共演の宮沢氷魚さんの印象を教えてください。
マイナスイオンが出てました(笑)。「今日すごく天気がいいな」とか言っていて、気持ちの良い方だなって。爽やかで、ちょっと不思議なトーンというか。iPhone12を手にしたのに「ずっと箱の中に入っている」と言っていたので、「変な人!」と思って(笑)。「なんで? 普通すぐに変えるでしょ!」って、みんなと現場で話していました。
ちょっとつかみどころがないけど、いたって本人は真っすぐという感じで。面白いし、優しい方でした。
――お芝居ではいかがでした?
文晟豪監督は「こういうふうにしたい」というのが明確にある方だったので、宮沢さんともそれにすり合わせながらやっていたんですけど、すごく気持ちのいいトーンというか、演じやすかったです。私の役が変な女の子だったので、さらに昴の優しさというか、温かさを感じました。「あ、こんな二人になっていくんだ」みたいなのが、割りとすぐに見えました。
(撮影に入る前に)本読みをやったんですが、本読みの感じと現場で動いてやってみるのとは違くて、こんなにも声と動きだけで違うんだなぁって。こちらも遠慮せずにお芝居ができたなというのは大きかったですね。
――今回の作品は、広瀬さんのメガネ姿も印象的です。メガネをかけての演技はいかがでしたか?
世の中の景色との間に一つフィルターがある感じは、結構落ち着きましたね。杏がメガネをしている理由と、もしかしたらマッチするかもしれないです。
――以前、外出する際の変装などでメガネをかけるとコメントされていましたが、こだわりなどありますか?
最近は縁が太めの物が好きなので、縁にボリュームがあったり、あとは目でばれちゃうことが多いので、サングラスも増えてきて、レンズの色などで遊んだりしています。元々メガネやサングラスは大好きなので、いろいろ見たりするのも好きです。
――「なつぞら」の後は連続ドラマの出演はなく、映画、スペシャルドラマへの出演が続いていますね。
連続ドラマはテンポが速く、それこそ「なつぞら」も後半は勢いと気合でやっている感じもありました。だから、もうちょっと時間を掛けて考えたかったなって。もしかしたら、別の答えがあったかもしれないけど、時間が足りなかったというのがあって、それは自分の技術の問題なんですけど、そのシーンに慣れる前にシーンが終わってしまうような感覚もありました。
贅沢な話ですが、時間を掛けて、いろんな人と会話しながら役を作ることができて、その中で感情を出せる、感じられるなぁという瞬間を多く体感したいなと思っています。
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