山田杏奈、ホラーならではの撮影に苦労も「作品を見た時にすごいことになっているなって(笑)」<Interview>

2021/02/09 08:00 配信

映画

山田杏奈撮影:永田正雄

――響として存在することの難しさを感じたシーンは?

響がある出来事に関わっているんじゃないかという証拠が出てきた時に「響って本当はどんな子なの?」って分からなくなると思うんです。でも、響自身は何一つ変わっていないし、自分が正しいと思うことをしているだけ。2つの顔というか、この両立がすごく難しかったです。

そのシーンを撮影している頃はスケジュールがきつくてほとんど寝ていないまま現場に入っていたんです。すごく疲弊した顔をしていたみたいなんですけど、監督からはそれがいいと言われて。生気がない感じが響っぽかったみたいです(笑)。

――ホラーならではの撮影で苦労した点は?

CGを使うシーンもありましたし、現場では音もないので「ここで手が出てくる」とか段取りを考えて想像しながら演技をするのは大変でした。試写で初めて作品を見た時にすごいことになっているなってびっくりしました(笑)。

――ワイヤーを使った激しいシーンもありましたね?

病院のシーンでは天井スレスレまで体が浮きました。樹海でのシーンもそうでしたけど、精神的というより肉体的にしんどいと感じたことが多かったです。

これ、アクション映画なのかなって思ったことも(笑)。常に緊張して体に力が入っていたのか、ずっと首筋や肩が痛かったです。

――ホラー映画を撮影していると、オフの時に身の回りで不思議な現象が起こるなどという話を聞いたりもしますが、そういう経験は?

私自身、霊感は全くないんです。でも、見えるようになっていたらどうしよう、もしかしたらすぐ近くにいるかもしれない…という気持ちに。

撮影現場で響として幽霊を見ているから、気付いたら何かを探すような思考回路になっていたような気がします。

――迷信や都市伝説のようなものは信じますか?

あまり信じないです。気にしないというか、そういうことは考えないかもしれません。怖い話を聞いてもすぐ忘れちゃいます(笑)。

――劇中に出てくるネット怪談「コトリバコ」のようなオカルトものに興味は?

ないです。そういう箱を見つけても関わりたくない(笑)。

――ホラー映画では、第一発見者や積極的に動くキャラクターに必ず不幸なことが起きたりしますよね?

ソンビ映画でも「大丈夫だよ」って言って外に出ると大変な目に遭ったりしますよね。今回もそういうキャラクターがいるかもしれません(笑)。