<東京パフォーマンスドール>バレンタインワンマンで“キュン”連発! キュートな魅力全開

2021/02/15 19:00 配信

音楽 アイドル

東京パフォーマンスドールが2月14日に2021年最初のワンマンライブを行ったPhoto by Jumpei Yamada

例年であれば、チョコレートを渡し合ったり、至近距離で愛の告白をしたり、寒い中でも街にはホットなカップルがあふれていることが多いバレンタインデー。

そんなささやかな楽しみすら、例のウイルスのせいで奪われつつある2021年。

まあ、ウイルスがあってもなくても女性からはソーシャルディスタンスを保たれがちなモテないメンの筆者には、“水曜日”くらい記憶にない日だが…。

そんなことを考えているうちに、客席を含めいつもとは趣を異にする雰囲気となった渋谷ストリームホールが暗転。こんなウエイトレスがいたら行列は必至だろうな、というかわいらしい衣装に身を包んだ6人が入場してきて、1曲目はバレンタインデーのセットリストにはピッタリの「Lovely Lovely」だ。

よく見ると珍しく全員そろってお腹出しの衣装で、見ているこっちが照れるくらい初っ端から愛と笑顔を振りまいていらっしゃる。

この時点で、どんなチョコレートをもらうよりも甘~い夢心地を味わっていると、2曲目にはあのアツい夏のリリイベを想起させる「SUPER DUPER」。

現場で聴いたのは2019年のクリスマスライブ以来かな。このキュートな衣装にもピッタリだし、久しぶりに生で聴いたこともあってか、ある意味新しい「SUPER DUPER」の扉を開いたような味わい。

曲が終わっても、発音が抜群に良かった高嶋の「ハッピーバレンタインデー!」が耳から離れずに残りつつ、3曲目は「Collection feat.☆Taku Takahashi(m-flo)」。

普段と違って客席もソーシャルディスタンスのおかげでステージがよく見え、特に今回あらためて感じたが、振りや曲のカッコ良さだけでなく、メンバーそれぞれの振りに合わせての表情の変化もいいなと。

特に場所的に脇あかりの細かい表情の変化がよく見えて、興味深かった。チューリップとチューベローズは間違えても、ステージの脇は間違えない。

さらに、リリイベでよく聴いた思い出が一気にフラッシュバックする曲「Glowing」へと続く。

そのイントロで、上西星来が「バレンタイン当日に来てくださりありがとうございます!」と言いながら、指ハートをしてくれるなんて、それこそ特別感というか、キュンですな。

みんな大好きポニーテールをしてくれただけでも優勝なのに、それに加えて指ハートまでしてくださるなんて…、ずっとバレンタインでいいのに。それにしても、“上西一族”はポニーテールがよく似合う。

そして、ここからはソロ・ユニットコーナー。そのトップバッターは櫻井紗季浜崎香帆、脇による「BEGIN THE 綺麗」。この3人なら何でもできそうだなという期待感もありつつ、キャラの対比も含め、実にバランスが良い。間奏で一人一人がスポットライトを浴びて踊るところも、しなやかで美しい。3人とも体幹も素晴らしいな。

次は、本人も「久しぶりに歌った!」と興奮気味に振り返っていたが、上西のソロ曲「恋」。
衣装チェンジで、おなじみのWILLSELECTIONのワンピースを身にまとい、さながら渋谷ストリームホールがファッションショーのランウェイのよう。

堂々としているのは歩く姿勢だけでなく歌声も。現在アネシュカ(「キオスク」)なうということもあってか、ステージ度胸を感じる歌いっぷり。

舞台本番、リハ、雑誌などの撮影とあってもちろん疲れはあるだろうが、それを言い訳にしない立ち居振る舞いはお見事だ。

そして、ブラック系のドレスにキラキラなあしらいがにぎやかなリーダー・高嶋は、一瞬で会場をソロリサイタルの空間に変えてしまうような存在感とボーカルで「Be alright」を。

個人的にはテレビでお笑い番組を見るより、彼女の配信をずっと見ていたいくらい面白い方だが、“本職”はこちら。しっとり歌う姿もとても魅力的で、「いいね」ボタンがいくらあっても足りないくらい。

ディーバのステージが終わるか終わらないかのタイミングで、両サイドからすごい勢いで美女2人がやってきた。浜崎&橘二葉というコレオグラファーとしても才気あふれる2人による、色気たっぷりな楽曲「BURN ME OUT」。

ソロリサイタル会場が一気にクラブに様変わりしたような感覚を味わっていると、ユニットならうちらにお任せ!とばかりにグループ内ユニット・赤の流星のおでまし。

イントロを聴いた瞬間、思わず「やった!」と心の声が漏れそうになったが、個人的に最も好きな流星ソング「Into The Night ~夜に落ちて~」を歌ってくれた。

もらったセットリストには、さりげなく「~恋に落ちて~」と普段とは違うサブタイトルが付いており、なるほどどーりで「流星沼」に引きずり込まれそうになったわけだ。何度でも言うが、赤の流星のワンマンライブもそろそろ見たい。