ラフな格好でアンコールに登場した6人。バレンタインならではの演出の感想や、告白シーンの振り返り、アネシュカなうの上西は舞台裏で円陣を組んだ時に背中をたたく強さがいつもよりパワフルだ、という浜崎からの密告など、自然体のトークを繰り広げた。
そしてラストは2020年に配信リリースされた「TALES」。この曲は、MCからの流れということもあってファンは静かに座って聴き入った。
歌詞がいいのは今さら特筆すべきことではないが、メンバーの歌声をしっかり味わえるソロパートしかり、随所に大村俊介(SHUN)氏のこだわりを感じる振り付けしかり、未来へ向かうTPDの前向きな思いがちりばめられているような気がして、聞くたびにワクワクする。
最後まで笑顔のパフォーマンスを展開し、深々とおじぎをするとともにファンに感謝を述べ、ライブは終了した。
この日は久々の3部構成でのワンマンライブということもあって、メンバーも体力に不安があったのではないだろうか。
さらに大事なワンマンライブの前夜に大きな地震もあり、不安で眠れなかった人もいたかもしれない。
それでもひとたびステージに上がると、そんなことを微塵も感じさせないパフォーマンスと笑顔の6人がそこにはいた。
まだ未曾有の緊急事態は続くかもしれないが、これを乗り越えた先に彼女たちが見る世界は、昨日までよりも広く大きなものになっていることを祈りたい。
われわれも推し…ではなく、その後押しを微力ながらできればと。ファンの方々に負けないくらい、愛を込めて応援していくつもりだ。
ということで、TPD先輩…今夜は月がきれいですね。
◆取材・文=蒼野星流
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