ドラマが描く“認知症” 「俺の家の話」は誰の家でも起こり得る話…現代社会のリアル映し出す

2021/02/14 17:10 配信

ドラマ コラム

長瀬智也主演のドラマ「俺の家の話」(TBS系)ほか、今期は「監察医 朝顔」(フジテレビ系)、「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)、「知ってるワイフ」(フジテレビ系)と、登場人物の中に認知症を患う役が存在するドラマが数多く放送されている。大切な人が認知症になるというのは、周囲の人々にとって大きな出来事。各ドラマの描き方は様々だ。

ヘルパー・さくら(戸田恵梨香)と寿三郎(西田敏行)(C)TBS


能×プロレス×介護を描く「俺の家の話」


宮藤官九郎脚本のドラマ「俺の家の話」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が、毎週Twitterのトレンド入りを果たして視聴者の注目を集めている。「クスッと笑えて、ホロリと泣ける介護ドラマ」「深刻な問題をポップに伝えていてすごい!」など、描かれるテーマへの興味の高さがうかがえる意見も多い。

主人公・寿一(長瀬智也)が、伝統芸能「能楽」の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護と、名家の相続問題を突き付けられ、キャラの濃い家族たちと向き合っていくホームドラマだ。父は認知症の症状も出始めている。

幼い頃から「能楽」の稽古に明け暮れた寿一は、反抗期をこじらせ、母の死後、家を出てプロレスラーになっていた。時は流れ、寿三郎危篤の知らせを聞いた寿一は、父の介護を引き受け、家を継ぐ決意を固め、突然“お家騒動”の主役に躍り出たというわけだ。