2021/02/17 08:00 配信
indigo la Endの他にも、ゲスの極み乙女。やジェニーハイをはじめ、複数のプロジェクトを掛け持ちする川谷。クオリティーの高い楽曲をハイスピードで生み出し続けている。
川谷「いろんな音楽が好きですし、『すぐ作ろうよ』って動くのは健康的なことだと思っています。“好きこそ物の上手なれ”みたいなことですね。何か作り終わってもすぐに違うものを作らなきゃってなるので、心は忙しいです(笑)。良いものができたときに喜びに浸ることもないので」
長田「僕としては、昔からこういうペースなので、これが普通なんですよね(笑)」
川谷「昔の方がもっとひどかった気がする」
佐藤「デモがない状態でレコ―ディングスタジオに入って、ドラムから録り始めたこともあった。BPMからまず決めたっていう(笑)」
川谷「結成当初は、ライブ当日の朝9時から作り始めた曲を、そのままライブでやったりしていたので。そういう感覚自体はそんなに変わってないというか、今は全然遅い方(笑)。プリプロまでやってレコーディングスタジオに行くので、ちゃんとやっているというか(笑)。でもそれもここ1年くらいの話なんですよね。『夜行秘密』はプリプロしたからちゃんとしているのかもしれないです(笑)。やっぱり整理できるし、レコーディングに入るときに考えることが減るので全然違う。何も決めてないからこそ面白いときもあって。偶然の産物を楽しむのも音楽の一種だし」
佐藤「確かに今回整理された部分はあるので、入り組んでいるところがより解像度が高く見えるっていうのはあるかもしれない。昔は割とぐちゃぐちゃしてた。でも、根本はあまり変わってないんですよね。自分たちのスキルが更新されたから良くなってるっていうのもあると思います」
結成10周年を迎えたが、今後のビジョンとは。
川谷「変わらない部分も必要だと思うのと、全然違うものを作りたいっていうのもあって。でも急にレディオヘッドが『OKコンピューター』から『KID A』にいったみたいな大幅な変化はしないと思うけど(笑)。急に全部ピコピコしたりとか。もっと根本的な部分で、自分たちが分かる変化で良いのかなっていうのはありますね」
佐藤「バンドである以上、ひとつの制限を背負っているところもあるので、その中でどう研ぎ澄ますかっていう」
後鳥「良い曲をたくさん作って出し続けていると思っているので、それを続けていきたいですね」
長田「楽曲の変化をするならあまりギターを弾かない曲が良いな」
後鳥「弾かないじゃなくて、弾かなくていい曲ね(笑)」
長田「そう、今回はいつもより弾こうかなって気になってやってみたんですけど、疲れました(笑)」
取材・文=小松香里
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