――主演の赤楚衛二さんは第2位(読者票では1位)、助演の町田啓太さんは最優秀助演男優賞を獲得するなど、人気の高さが伺えました。赤楚さん、町田さんそれぞれに改めて伝えたいことはありますか?
まずは、お二人ともおめでとうございます。お二人のお芝居を見ていると、「役に息を吹き込むってこういうことなんだな」と感じていました。そんな素晴らしいお芝居に伝えきれないほど感謝していますが、赤楚さんは撮影の時に「安達を生きます」とおっしゃってくれて、心強い言葉にこっちが励まされました。そんな赤楚さんの作品と向き合う姿がスタッフにとっても刺激になって、現場を一丸にしてくださったのだと思います。とても素敵な座長でした。本当にありがとうございました!
町田さんには、たくさんのアイディアとユーモアにとても助けていただきました。黒沢の愛らしさは、町田さんの何気ない所作や、ユーモアのあるセンスが生んでくださったものだと思います。原作・脚本からすくい上げるものの広さに驚きながら、毎シーンお芝居を見るのが楽しみでした。本当にありがとうございました!
――赤楚さん、町田さんのシーンで、それぞれ印象的だったことを教えてください。
赤楚さんは、第2話で黒沢宅へお邪魔する前のシーンです。自分のほっぺを両手で叩くんですが、あれは赤楚さんのアドリブで。それまでも、赤楚さんならではの安達らしさは随所で感じていましたが、びっくりするくらい可愛らしくて印象的でした。しかもそのあとに、第11話での立ち去った安達のお芝居を撮ってるんです。瞳や佇まいの変化に、赤楚さんのお芝居のポテンシャルを感じた日でした。
町田さんも第2話で、ラストでエレベーターを待っている横顔です。ト書きには「どこか悲しげ」としか書かれていないんですが、「この人は自分の気持ちを、今までこうやって折り畳んできたんだな」という、黒沢の人間性や背景を深く感じられる表情でハッとさせられました。第1話でほくろに興奮していたお芝居を思い返すと、振り幅がすごいですよね。
――本作はYouTubeやTwitterで各国からのコメントがあふれるなど、グローバルな人気を博しました。最近はタイBLが人気ですが、そういった海外にも向けた作品として元々考えていたのでしょうか? ここまでの反響を得て、どのように思いましたか?
「たくさんの人に届くといいな」という思いはもちろんありましたが、実際には国内でも同時放送局が3局しかない作品。ご覧頂ける地域の方々、配信で見つけて下さった方々の一日の楽しみになれたらいいなと思っていたくらいで、海外の方々からの反響は本当にびっくりしました。不思議な感覚でしたが、テレビドラマの持つ可能性に感動しました。
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