ジャルジャル作品は脚本担当・福徳が間近で見た相方・後藤の恋愛実態を反映<半径1メートルの君>

2021/02/25 20:37 配信

映画

ジャルジャル

8組24名の人気俳優、吉本タレント&クリエイターによるオムニバス映画「半径1メートルの君~上を向いて歩こう~」が、2月26日(金)に公開される。その中の1篇「まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい」(監督:山内大典)は、お笑いコンビ・ジャルジャル福徳秀介が脚本を担当。女優・白石聖ジャルジャル後藤淳平の共演で、カフェをシチュエーションに、互いに恋心を抱きながらも素直に告白できない男女を描く。そんなラブストーリーに挑んだジャルジャルの福徳&後藤にインタビューした。

――まず、企画の始まりから聞かせてください。

福徳:スタッフさんから話がきて、「脚本をお願いします」と。それで、出演を後藤にしようと思っていたら、「後藤さんでもいいですか?」と言われたんで、いいですよ!って。吉本側は他の候補もあったみたいですけど。

(脚本を)いついつまでに出してくださいと言われて、ダメなとこがあったら、訂正してほしいとか、ラリーがあると思っていたんで、結構早めに出したんですけど、音沙汰なくて。締め切り過ぎてから、「すいません、ここ直してもらっていいですか?」と言われたから、えーー?っていう感じでした。せっかく早めに出したのになって(笑)。

――福徳さんは、後藤さんで当て書きされたということですね?

福徳:そうですね。後藤が私生活で言わんであろう、照れくさい感じのこと、奥様に対して言ってほしい感じのことをイメージして書かせてもらいました。

――ラブストーリーにしようと思われた理由はありますか?

福徳:確か、「恋愛でお願いします」と言われたと思うんですけど、最初からそのつもりでした。基本的にはハッピーエンドが個人的には好きなので。

――後藤さんは企画の初めから関わられていましたか?

後藤:テーマとか聞かされていなくて、福徳の脚本が出来上がって、さあ撮りますよというところでお話をもらった感じですね。「この映画に出て」という感じで。企画の話を聞いて、それはぜひお願いします、と。

――もらった脚本の感想はいかがでした?

後藤:短い話で、2人しか出ないんですけど、会話のラリーなんで、覚えられるかなあと思うくらいのセリフ量でしたね。ずっと二人でしゃべっているような役は初めてだったんで、セリフを覚えるのも、長々と会話のラリーをするのも大変だろうなと思いました。

内容としては、恋愛の話で、自分とは全く違う人格の設定だったので、逆にやりやすいなと思いました。読んでの感想は、福徳っぽいなあと。全くお笑いと違う雰囲気でいくのも、福徳テイストだなあと思いました。

――会見では、福徳さんの書いたことをアレンジせずそのまま演じるとおっしゃってました。

後藤:実際は、アレンジする余裕もないというか、覚えることでいっぱいいっぱいでした。

――脚本の中に、お二人の実体験は盛り込まれていますか?

福徳:それは全くないですけど。ミルクレープは1枚1枚食べちゃうタイプで、そう考えると本みたいに思えて、なにか間に入ってたら本のしおりっぽい、それやったら、登場人物の名前はホンダとシオリにしようと思って。そこは個人的には気持ちよかったですね。個人的な遊びですけど。

――ああいう性格の二人に設定したことに理由はありますか?

福徳:後藤は高校からの同級生で、何人かの恋愛相手も見てきた中で、女性に対する立ち振る舞いも見てきたわけです。根本的にまわりくどいなっていうのはありましたから、そういう理由ですかね。

――後藤さんに思い当たるところありますか?

後藤:そうですね。直接的に何かを言うのは苦手です。実体験が取り入れられているわけじゃないですけど、性格的にはね。

福徳:高校の時、遊園地で、彼女と手をつなぐときに、「手ぇつなぐ?」って聞いたらしいんですよ。それ、まわりくどいなって話を高校の時にしてて。なんやねん、「つなぐ?」って聞くって。「繋ごう」でええやんと。

【写真を見る】「半径 1 メートルの君~上を向いて歩こう~」の「まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい」より(C)「半径 1 メートルの君~上を向いて歩こう~」製作委員会