ジャルジャル作品は脚本担当・福徳が間近で見た相方・後藤の恋愛実態を反映<半径1メートルの君>

2021/02/25 20:37 配信

映画

脚本担当・福徳の狙い、タイトルの意図

ジャルジャル


――作品内に、ジャルジャルさんらしさを盛り込もうとしたところはありましたか?

福徳:しつこいと一般的に言われるので、どっかでジャルジャルの色を出したいと思って、タイトル(「まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい」)とかはジャルジャルっぽさ、二人の感じを入れてみました。

――犬についてのやり取りのところも・・・。

福徳:あそこは完全にそうですね。ジャルジャルのやり取りを、他の人とやったらどうなんやろ、と見てみたい気持ちもあって。って、まだ映像を見てないんですけどね(笑)。

――山内大典監督とはどんな会話をなさいましたか?

福徳:リモートだけで話したんですけど、監督の電波状況が悪過ぎて(笑)。ずっと静止で、声も飛び飛びで、間に入った人が一人いたんですけど、結局その人とばかり話してました。だから、監督のイメージは途切れる声だけ(笑)。

――何か要望は出されたのですか?

福徳:衣装のところで、後藤が演じる男は、古着屋の店員っぽく見えるように、後藤はニット帽かぶったほうがいいです、最悪キャップでもいいです、ということを言ったんですけど、キャップの方が採用されちゃってました(笑)。

――後藤さんの、監督とのやり取りは?

後藤:現場で監督さんからこういう言い方しましょうか、というのはあって、その意向に沿って演じたくらいです。

監督はすごかったです。他の作品も監督していて、借りてる場所が何時まで、と決まっている中で、時間内できっちりしたものを撮り切るという。こんなテキパキした人おんねや、と。めちゃくちゃテキパキしてましたよ。たいがいの現場は時間が押すと思うんですけど、全く押さずに、ほんまにオンタイム。判断も早いし、切り替えも早くて、すごいなと思いました。

――作品のタイトルがとてもクセがありますが、これは?

福徳:元々は「まわりくどい二人」みたいなものにしていて、それを最後に出すということは決めていたんですけど、タイトルもまわりくどくていいか、と思って、あのタイトルにしました。

――本作はオムニバス映画ですが、並ぶ他の作品をどう見ていますか?

福徳:出演者とか監督さんとかの並びを見たときに、真面目で行こうと思いました。笑いを取りに来るタイプ、品川(ヒロシ)さんのようにもうプロの人、いろいろいますから、素直にふつうの恋愛ものを書こうと思いました。

きっと誰も恋愛ものは書かんやろなと思ったので、単独なら負けることもないなと。たぶん誰も書いてこないと思ったんで、あんまり競争心とかはなかったですね。

――後藤さんはいかがですか?

後藤:内容は知らないですけど、脚本を書く芸人さんがいたり、監督する芸人さんがいたり、吉本は人材が豊富やなと思いました。こういうオムニバスで1本を作れるくらいですから。

――最後に、作品をどんな人に見てほしいかを聞かせてください。

福徳:まだ告白できていない、好きな人と一緒に見てほしいですね。一緒に見て、「私これやでー」って言ってほしい。告白に使える映画です。

後藤:お笑いファン以外にも広がっていってくれたら。映画からお笑いにも来てほしいですけどね。