「創作に対するモチベーションは二つあって。一つはデザイン的思考、もう一つは自意識。自分を認めてほしい、社会とコミュニケーションしたいっていう欲求なんです」という大西さん。
“デザイン的思考”の一例が、上野動物園の塀の汚れを利用して描いたパンダの壁画。大西さんは“デザイン的思考”について「『上野動物園の裏が黒く汚れている』『上野動物園はパンダが有名』『パンダは白黒で描ける動物』っていうこの3つが美しいアイデアなんですよ」と説明した。
ほかにも大西さんの作品には、ある場所にモノを置いたり立てかけただけのシンプルな構造でメッセージを投げかけるものが多い。大西さんは「器物損壊にはなっていない。最小限の手数で最大限の効果を生み出すというのが基本的な思考なんです」と打ち明けた。
さらに、「面白い人間になれない人は、面白いものを作るしかない」と創作の原点となっている思いを吐露。自身の創作を「全部イタズラですよ」とし、もう一つのモチベーション“自意識”について「おしゃべりとか歌とかパフォーマンスで人々とうまくコミュニケーションができない人は、モノとかイタズラ、そういう“現象”を通じて社会とコミュニケーションするしか方法がない。芸術は、その最後の砦」と、創作にかける思いを明かした。
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