後日、村の放送局でDJをお願いされた太陽は、真空と朔に相談した。自信の持てない太陽に朔は「屈折は皆あるけどな、曲がりすぎだろ、それ。自分で戻せ。おまえならできるだろ」と背中を押した。
村に響き渡る太陽の放送。村の皆が楽しみにして耳を傾けていると「高校のときに作った曲で、タイトルは『俺以外』」と突然、歌の紹介が始まった。流れてきたのはデスメタル調の激しい曲で「俺以外、皆死ねー! 俺以外、皆くずー! 俺以外、皆ゴミー! 俺以外、皆デス! デスデスデスデスデスデス…!」というとんでもない歌詞だった。
村の人々は、あ然としたり、お茶を吹いて爆笑したり、毒に包まれた世界観に共感してノリノリになったりと、山に響き渡る太陽の歌に聴き入った。真空は「どこが普通なんだよ(笑)、よく看護師なれたな」とツッコんだ。
太陽の愛すべきキャラクターは、視聴者も「野太い声の真っ黒な歌、最高だった」「俺の気持ちが歌になったかと」「北村匠海の全力のデスボイスめっちゃ笑う」とSNSに感想を寄せてドラマを楽しんだ様子。登場人物が皆優しく、温かいほっこりしたドラマの中に、太陽の激しい歌声が乗っかった奇妙な光景であった。
次週、第6話は2月25日(木)放送。真空は母親に自分の病のこと、そして虹ノ村で暮らしていることを伝えなければ…と思うが、何度もメールを打っては消し、打っては消しを繰り返してしまう。
ある日、突然、泥だらけの日向(中野翠咲)が飛び込んでくる。息絶え絶えに「お母ちゃんとじいちゃんが…」と告げる。真空、太陽、朔は慌てて診療所を飛び出し緑川家に向かうが、そこで嵐(水野美紀)・日出夫(泉谷しげる)が倒れているのを発見する。
またあるとき、診療を終えた真空が突如、倒れてしまう。
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