令和時代にやってきてからというもの、チャーミングな魅力を振りまいてきた仙夏。だが彼女は本来、さまざまな修羅場を潜り抜けた百戦錬磨の花魁。江戸・吉原遊女ヒエラルキーの頂点に君臨する存在だ。
会見シーンで岡田が見せた鋭い視線、落ち着いた立ち居振る舞い、他者をひるませる凄みはまさに、江戸の世を花魁として生きる仙夏を連想させるものだった。花魁の正装スタイルもすっかりなじみ、貫録が漂う。視聴者からも「仙夏さんカッコいい」「岡田結実ちゃんの仙夏さん、ハマり役!」の声が上がる。岡田の中で“仙夏”という人物がたしかに存在する、見る者をそう信じさせる説得力に満ちていた。
ラストでは、仙夏が本当は蔵地を思っていることに気付いた鳥居が潔く身を引く展開に。江戸の流儀に従い“三行半”を作成してさっぱりと仙夏を送り出した鳥居にも「鳥居社長の仙夏さんへの思いに泣ける」「鳥居さん、潔くてカッコいい!」の声が寄せられた。ともに「天才てれびくん」(NHK Eテレ)出身で子役から活躍する岡田と前田が深みのある演技で魅了する回となった。
次回は2月25日(木)、第8話を放送する。
カフェ“蔵”に蔵地の父・幸春(手塚とおる)がやってくる。幸春は、不動産で財を成すカリスマ社長だった。彼は、蔵地が運んだコーヒーを飲んで「今月末までに立ち退け」と命じる。 “蔵”は幸春の土地を借りていて、ずっと赤字が続いていた。
さらに幸春は「逃げ続けた人間の末路だな」と蔵地に言い放つ。イラストレーターになると言って父の会社を辞めたにも関わらず、夢をあきらめかけている蔵地には、痛過ぎる言葉だった。
強引に話を進める幸春を「あたしは、この店で咲き誇るって決めてるのさ」と、仙夏が止める。仙夏は、“蔵”の売上げを今の倍にすれば、店を続けてもいいという約束を幸春に取り付ける。
その頃、泉美は、ある仕事で江戸時代に詳しいイラストレーターを探すことになり、鳥居から人選を任される。泉美は蔵地を推薦。蔵地はプレゼンに向けイラストを描き始める。
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