――葵さんが思う、ネコの魅力を教えてください。
性格に個人差があって、気分屋なので、感情が豊かで人間みたいだなと思うんです。自分がなでてほしいときは近寄ってくるし、そうでないときはどこかに行っちゃう。名前を呼んだら返事をしてくれるとか、えさの隠し場所を分かっているから、ちょっとえさの袋の音がしただけですぐ飛んでくるとか、観察すればするほど面白くて、人間と一緒に暮らしているような奥深さがあるんですよ。それに加えてあの見た目のかわいさ! 見た目のかわいさは100点じゃないですか! 飼わない理由がなくないですか?(笑)。
――葵さんにとって、ネコの存在とは?
私にとってはペットであり、家族であり、彼氏であり、なくてはならない存在です。ネコのいる世界に生まれてきて良かったなって心から思います。
――そんな葵さんですが、3/10水より上演されるミュージカル「The PROM」に出演されますね。稽古は順調ですか?
順調です。テンポのいいストーリー展開で、個性的なキャラクターもたくさんいるので、すごく賑やかな現場です。稽古はすごく楽しいです。
――レズビアンの主人公・エマを演じられるそうですが、役作りはどのようにされましたか?
最初は難しく考えていたんですけど、単純に好きな相手が女性というだけで、他はあまり変わらないんですよね。エマは、大変な出来事に巻き込まれるんですが、三吉(彩花)さんが演じる恋人のアリッサと一緒に歌ったり、みんなで踊りながら歌ったりする場面もあるので、エマが置かれている状況の大変さに引きずられず、ポップな感じに見せられるよう、考えながら稽古をしているところです。
――ミュージカルは「ロミオ&ジュリエット」「アナスタシア」に続いて3作目ですが、ミュージカルに対する思いは、最初の頃と変わりましたか?
1作目はジュリエット役をやりたくて挑戦させていただいたので、ジュリエットに対する気持ちが大きくて、あまり他のことまで考えられていませんでした。それから2作目が決まったんですが、2作目の方が大変でした。なんてレベルの高い作品なんだろうって思っていたうえに、コロナ禍で上演期間が短くなってしまったこともあって、楽しいと思えるところまでいけなかったんです。
今回、この作品に入る前にどういう気持ちになるかなあと自分でも思っていたんですが、入ってみたら、地球ゴージャスというカンパニーがすごくできあがっていてホーム感がすごいんです。(岸谷)五朗さんと寺脇(康文)さんはよく声を掛けてくださるし、受け入れ態勢がすご過ぎるんですよね。お家みたいな感じでのびのびとやらせてくださるので、余計なことを考えずに楽しめている感じがします。もちろん課題は多いですし、大変なこともありますけど、今は本当に楽しいです。
――最後に、作品の見どころを教えてください。
この作品の良さは表現の仕方だと思っています。性の多様性のお話って、難しかったり暗かったりする表現になりがちかなと思うんですけど、この作品は明るい表現が多くて、もはや性の多様性が当たり前の世の中になっている感じがします。その明るさは私もいいなと思っているので、早くこの作品を皆さんに届けたいです。
<取材・文=Rum/スタイリスト=岡本純子/ヘア&メーク=つばきち>
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