──そもそもレンタルなんもしないクリエイターとはどういうお仕事なのですか?
ナグモ氏「名前のとおり、基本的には意見やアイデアは出しません。リモート会議や会社同士の顔合わせにただ交ざるというのがメインです。その時に依頼してくれた会社さんが先方さんになめられないように、とにかくクリエイティブな雰囲気だけを最大限に出して、チーム全体のクリエイティブな印象を上げてあげるのが僕の役目です。こんな僕みたいな風貌の人間が一人いると、やっぱり相手側は自然と緊張しちゃうんですよね、何かすごい自由な発想で遊び心のあるアイデアを持ってるんじゃないかって。けど、まったく持ってないという」
──なるほど。依頼は多いのですか?
ナグモ氏「けっこう多いっすね。草食系な会社に『意見しなくていいんで、相手に堂々と座ってる姿を見せてください』ってよく呼ばれますよ」
──スパークリングブレインさんの担当者も、特に具体的なアイデアがあったわけではないけど、ナグモさんのクリエイティブな雰囲気に押されて契約してしまったとおっしゃってました。
ナグモ氏「それはそれは何よりです。僕がやることといえば、一人交ざってクリエイティブな雰囲気を作るだけです。グイグイ系のクリエイターに見える格好で会議に交ざり、あとは座っているだけ。アイデア出してって言われてもわからないし、なんなら中身も知らずに行ってるので、基本的に意見はしません。それでも相手は思うんです。『あんなクリエイティブな人がいるんだったら、任せてみようかな』と」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)